風邪を引いて咳が止まらない…って事は誰もが経験があると思いますが、その状態が一ヶ月近く続いた経験はありませんか?
実は僕はその経験がありまして、その時に非常に苦しんだ後に病院で診察を受けてから色々な事がわかったので、その時の話を書いておきたいと思います。
今回紹介するのは咳喘息と百日咳です、日中は元気なのに夜になるとずっと咳が出続けて苦しい…って人はまずこちらを疑った方が良いと思います。
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もくじ
咳喘息とは
僕が困ったのは夜になると咳が止まらなくなった事です。実は僕は元々小児喘息持ちで、大人になってからも台風が来る時とか気圧の変化で唐突に喘息の発作が起こる時期がありました。
喘息の発作が起こると気道が狭くなり、呼吸をしづらくなり炎症したり咳が出るのです。
発作が悪化してくると本気で呼吸困難になる事もありました。何度か咳が止まらずに、本気で「マジでこれ窒息して死ぬんじゃないか」ってビビった経験があります。
咳喘息の時も似たような状況になります。喘息との違いは呼吸が苦しくなって「ひゅーひゅー」と呼吸をする度に変な甲高い音が出ないという点です(喘息だとひゅーひゅー音がします)喘息には近いんですが、ひたすら咳が出ます。
普通の喘息との大きな違いはこれのようですね。
嘔吐するぐらい咳が止まらない
ビックリしたのは咳喘息になると、ひたすら咳が出続けるんですが、その咳が止まらなくてそのまま喉が炎症を起こして嘔吐する事です。
一時期本当に咳が止まらなくてそのまま嘔吐していました。昼間は元気なのに、夜中に眠ろうとすると突然咳が止まらなくなり、そのうち嘔吐するっていう苦しみです。本当に毎日続くと気が滅入るレベルで苦しかったです。
原因は色々ある
咳喘息の原因は色々あるそうで、アレルギーがある人に多いと言われているそうです。ちなみに僕はアレルギー体質です。
原因とされているものをざっと並べると以下の通り。
- 喫煙
- 飲酒
- ストレス
- 温度差
- ハウスダスト
- アレルギー
- 風邪
咳喘息の症状
咳喘息の症状は風邪をひいた後に引き起こされる事が多いそうで、2~3週間以上、咳が続くようならば咳喘息の可能性があるとのことです。
また咳喘息は女性に多く、再発を繰り返しやすいとの事です。
繰り返しますが喘息との大きな違いは喘鳴(ひゅーひゅー言うやつ)や呼吸困難はなく、発熱だったり痰が出る事もないそうです。
僕も喘息の症状が出る時は痰がよく出るので、この違いは大きかったので喘息持ちの人はすぐに違いがわかると思います。
また上記したように、夜中から明け方にかけて症状が出る事が多く、温度差や煙草を吸う事で咳が出やすくなるのが大きな特徴だそうです。
放置すると本格的な喘息に発展する危険性も
咳喘息の場合、喘息にそのまま発展する事があるそうです。
僕の場合既に喘息持ちだったので関係ありませんでしたが、人によってはまだ喘息を持っていない人でも、咳喘息になってそのまま喘息を発症する事があるとの事。本格的な喘息に繋がる前にちゃんと病院に行って正しい治療をした方が良さそうです。
咳喘息に効果的な薬がある
咳喘息の場合、普通の咳止めや風邪薬は効果がありません。
僕が病院に行った時は吸引式のステロイドを頂きました。どういうものかと言うと非常に小さな粉末のようなものを定期的に吸い込むと言うもの、非常に簡単なものです。
この吸引式ステロイドは、簡単に言うと気管支を広げるもので、喘息の時にも同様に気管支を広げるために使うものだと思います。
僕はこの吸引式ステロイドを使うようになって咳喘息が治り、その後は喘息の発作も出なくなりました。
定期的に吸引しているわけではなく、その時期に一週間分ぐらい出してもらってそれを使っていたらそのまま使わなくて済むようになった感じですね。
これで完全に治療が出来た~とまでは言いませんが、対処する事は出来ました。
スポンサードリンク咳喘息の予防
咳喘息の予防に大事な事がいくつかある事を病院でも教えてもらったので、それについても書いておきます。
煙草は危険
先生に言われたのはまず煙草でした。
煙草の喫煙、もしくは副流煙(要するに周りが吸ってる煙)を吸う事で咳喘息を悪化させる原因となるそうです。
だから本人が吸うのも良くないし、周りが吸ってるそばに行くのもよくないそうです。
たまたまですが僕は子どもが生まれた際に完全に禁煙して数年経つし、周りで煙草を吸う人はほとんどいないのでここは問題無しと。
お酒も危ないらしい
結局煙草とお酒は健康にはあんまり良くないんだな!!ってオチなんですけど、お酒も良くないそうです。
お酒を飲む事でアセトアルデヒドと言う物質が体内に出来て、これによって気道を収縮させられてしまい、咳が出やすくなるそうです。
そう言えば昔お酒を飲んだ時に喘息の発作出る事が何度かあったので、めちゃくちゃ思い当たるので本当に気をつけたいと思います…。
気温の変化
咳喘息の発作には急激な気温の変化も関係しているそうです。
思えば僕が喘息の発作を起こすのも春や秋の気温の変化だったり、台風が来る時の気圧の変化だったりするので、温度変化には気をつけた方が良さそうですね。
ちなみに僕の場合は普通に温度変化でよく体調を崩します。
部屋の掃除をする
僕自身がハウスダストアレルギーを持っているんですが、このハウスダストも咳喘息の原因となるそうです。
もちろんペットの毛や花粉なども同様で排除しなくてはいけません。色々な点で部屋の掃除は大事になるそうです。
僕は昔から掃除があまり得意ではないけど、今は奥さんが頻繁に掃除してくれているのでこの問題は解消する事が出来ています。
一人暮らしの人は大変かも知れませんが、配偶者や家族がいる人は掃除について本当に気をつけた方が良さそう。特に子どもが喘息持ちの人は同様に部屋の掃除に気をつけるべきだと思います。
百日咳との違い
僕が病院で症状を言った時、医者に言われたのは「咳喘息か、百日せきのどちらかですね」というものでした。
ただし百日咳は子どもがかかる事が多いため、大人はあまりかかる事はないとの事です。
特に危険なのは1歳以下の乳児で、生後6ヶ月以下の場合は死に至る危険性も高い病気とのことです。
子持ちの方はご存知だと思いますが「三種混合ワクチン」と言うものがありまして、これを打っておくとこの百日咳を予防出来るそうなので、ワクチンはちゃんと打っておきましょう。
ウイルスの感染で発症
百日咳は百日咳菌というものが存在し、これが感染する事によって発症する急性気道感染症です。
上記の通りワクチンがあるため、子どもがかかる事は減っているそうですが、逆にその結果追加免疫を得られない世代が増えており、成人の感染数が増えているんだそうです。
百日咳の症状
咳喘息同様、咳の発作が夜に起こりやすい。小児の場合は嘔吐、無呼吸、チアノーゼ、結膜充血、失禁、肋骨骨折、失神の症状なども見られるそうです。
また咳が止まらない事から体力の消耗が激しく、不眠や脱水が起こり、入院治療が必要な場合もある。
成人の場合は咳が出ないケースもあるそうで、原因不明で気づかれない事もあるそうです。ただ僕は咳喘息で、百日咳ではなかったそうなので、コチラの経験がないためなんとも言えませんが、先生曰く「百日咳だったら、文字通り百日経てば大体良くなるので、それまで頑張るしかないです」との事でした。
回復までに約3ヶ月(百日)かかる
百日咳と言うだけあって、回復前に約3ヶ月かかるのが最大の特徴だそうです。上記の通り幼い子どもの場合は生命の危険に及ぶ可能性もあるそうなので、ワクチンを打ってなかったりする場合は特に、咳が止まらない時や夜中にだけ発作のように咳が出続ける場合はすぐに病院に行く事をオススメします。
僕自身、咳が止まらなくて本当にヤバイと思ったから病院に行ったわけなので…。
ちゃんとした病院に行けば発作は抑えられる
僕は咳喘息になった時は毎日夜に咳の発作が出て、嘔吐をしていたからでした。
これまで喘息の発作が出ても嘔吐する所まではいった事がなかったので、嘔吐をするようになって「これはマジでヤバイ」って思いました。このままだと真剣に死ぬかも知れない、とまで本気で思ったので、さすがに限界になって病院に行きました。
その時の話はコチラで書いています。
僕の場合は吸引式のステロイドを吸う事によって、徐々に回復に向かっていってそのまま発作が出なくなった感じでした。さすがに吸い始めたその日から完全に出ない…って事はありませんでしたが、それでもちゃんと効果はありました。
小児の場合はどうなるのかちょっとわかりませんが、少なくとも成人の場合は病院に行って薬をもらう事で改善は可能だと思います。少なくとも僕は改善する事が出来ましたから。
とりあえずこういう「普段聞かない症状でよくわからない」って時は必ずネットで検索して大体の目星をつけてから病院に行くぐらいの方が良いです。
僕はそうやって病院に行くようになってから、あまりその病名が外れた事がありません。そして医者に話す時も「調べたら○○っぽいんですけど…」って一声かけた方が良いって個人的には思います。
たまに酷い対応をする医者は本当にいるので、酷い対応をしてきた病院には二度と行かない事をオススメします。別の病院に行けばもっとちゃんとした対応をしてくれるので、大人しくそっちに行った方が良いです。