僕は昔から短気だと言われまくって来ました。
実際に何度も僕は子供の頃に癇癪を起こしたと言うか、まぁとりあえずストレスフルな状態だったのですぐ怒って暴れる子供で、外でもよく喧嘩しました。
ですが今はそんな事がありません、それはどうしてかって考えるとやっぱり「家庭環境の違い」が一番大きいと思うのです。
子供を短気にするかどうかはやっぱり親の教育、家の環境が大きいんじゃないのか？って個人的には感じています。
簡単に言うと親がすぐ怒ってたら短気になるんじゃないの？って話です。
スポンサードリンクもくじ
子供の頃は常に暴力と暴言が身近にあった
僕の親は短気かつ未熟でした。
父親は母子家庭で育ったせいもあるでしょうし、時代もあったのでしょう、基本的に「悪い事をしたら怒る前に殴る」と言う教育方針でした。
後に本人に聞くと「怒り方をわかっていなかった」とは言ってましたが、とりあえず暴力で支配するのが一番楽なので、そちらを選択してしまったのでしょう。
暴力が身近にあったので怒ったら殴る癖がついた
頻繁に父親に殴られるので、子どもたち（我が家は男兄弟ばかりでした）は全員そのように育ちました。
その結果、兄は弟を殴るのです。下に行けば行くほど多く殴られる。末っ子の僕は常に毎日誰かに殴られてました。口の中が切れていない時期はありませんでした。
悪い事が父に見つかれば殴られ、兄に命令されて逆らえば殴られる。あと誰かの機嫌が悪くても「なんだその顔は！」と殴られます。あと楽しそうにしてても「気に入らん」と殴られました。
これによって僕の根底には根暗な性格が染み付いたと同時に「殴れば人は言う事を聞く」と言う実体験に基づく経験が常に蓄積されました。
それと同時に「いつか全員同じ目にあわせてやる、それまでの我慢だ」と常に体を鍛えたりし始めるので、絶対に子供に良い影響を与える事はないでしょう。
暴言も身近にあったので怒鳴る事も習慣になった
母親がヒステリー持ちでして、ちょっと歯向かうとすぐに怒鳴られていました。
父親や兄に殴られた際は母親は助けてくれますが、それと同時に母親に何かしら注文をつけると必ず怒鳴られます。
例えば食事の時に「○○が食べたかった」とでも言ってしまえば何か物に八つ当たりをして「じゃあ自分で作れ！」と怒られるわけですな。
中学生ぐらいになった頃に食卓にお米と味噌汁しかなくて「え？これだけ？」と言ったらブチ切れられて怒鳴り散らしてたので、ガン無視で黙って自分で何かしら作って食べてたのをよく覚えてます。
これまた困った事に「自分が普段からやられているから」という理由で、他人に対しても僕もすぐ怒鳴るようになってしまいました。
家族がやっていると身近になりやってしまう
暴力も暴言も、家族がやっていると身近になりすぎてやってしまうんですね。
もちろん僕の身近でDV的な行為を受けていても他人には一切やらない人もいるので、それはあくまで「僕も馬鹿だったから」と言う前提があります。
ただそのバカだった僕が独り立ちしてからは一切そういう事をしていないんですね。思えば元々幼稚園生の頃は「天真爛漫なお子さん」「いつもニコニコしている」と言われていたのが、気がつけば立派な悪ガキになっていたので、後天的に染み付いたものだというのは納得がいきます。
家族から離れて怒る事が激減した
僕はこの経験があるので自分の事を常に「短気だ」と言ってました。
実際にまだ家族にキレやすい人が残っていた時期は僕はまだキレやすい傾向にありました。
ですがそういう人がいなくなってから、すっかり大人しくなった気がします。ネット上ですらほとんど怒る事がなくなりました。危害を加えられたら別ですけど、そうでもないかぎりは別に…という感じです。
キレやすさは残ってはいる
確かにまだ何かしらのスイッチが入るとイラッとする事はあります。
ですが一番酷かった頃のように無言で人に殴りかかったりする事はさすがにありません。おっさんになったって事もあるかも知れませんが、せいぜい注意するぐらいですよ。
その「何かしらのスイッチ」っていうのも、明確な悪意や敵意を向けられて、相手が攻撃してきた時に限るので、例えばただ道端でぶつかっただけで怒ったりはしません（笑）
自分の妻子に怒った事がほぼない
家族に怒る事もほぼありません。
例えば「教育の範囲内」で娘に説教をする事はさすがにありますが、それもホントに嫌々やってます…怒ると疲れるので…（笑）
妻に対しても「それはさすがにダメでしょう」って説教をする事はあっても感情的に怒りを露わにする事はありません。
妻に僕が説教される事も多々ありますが、その際にも必ず謝る事を信条としてますし、わざわざ怒り返す事もしません。また自分が正しいと思っている場合は「いや聞いてよ」とちゃんと冷静に主張して説得するようにしています。
だから家庭内でほぼ喧嘩がないんですよね…。
どっちかというと温厚なはずの妻の方がよく怒っている気がします。特に娘に対して結構妻が先に怒っちゃうので、僕はひたすらなだめ役と言うか「まぁそう言ってやるなよ、可哀想だろ」と止める立場になってしまっています…（笑）
スポンサードリンク異常な家庭環境を作るから子供が短気になるのでは？
子供が本気でグレてしまったり、性根が腐った場合は大半は親に問題があると言って良いんじゃないでしょうか？
多少の性格の悪さは仕方ないとは思いますが、本格的にヤバイのはやはり環境が作り出すものだと僕は思います。
実際に僕の家の環境は最悪だったので、子供達は全員見事にクズ野郎に育ちました。それはやっぱり環境が悪かったからでしょう。
僕自身、本当に環境をガラッと変えてからはなんか別人のような性格になって来ているので…かつての短気さは何処へ行ったのか…すっかり温厚派になりました…。
いつもヘラヘラしているから、大人になってからは「見た目が怖いけど話すと優しいからギャップがあってズルい」って言われているぐらいです。
ただ僕も根底に暴力的な物を植え付けられていて、それをただ理性で抑えている感はあります。極端にどSな性格してますし、あっちの趣向もそうなってしまっています。
ただ僕は子供の頃にずっとDVを受けていた事になるので、その結果「そういう親・兄・先輩になりたくない」と言う強い嫌悪感を持っているので、理性で絶対に人にやらないようにしています。
暴力から離れたら穏やかになる
これ不思議なんですけど、自分自身が常に殴られていて、その上で生き残ってしまっているから「多少は殴ってもいい」と思ってしまうんですよ、ホントに。
僕もめちゃくちゃ軽い気持ちで人殴ってましたから、だって自分が毎日大人に殴られてるので、子供（中学生ぐらいでも）な自分が人を殴っても死にゃせんだろって思ってました。
でも実際には中学生ぐらいから結構力が強くなるので、本気で殴ると簡単に病院行きになるという事に気付いて、そこでちょっと変わった感じですかね…。
そして今現在は全く僕力を受ける事がなくなったので、自分が人に暴力を振るう事もなくなりました。
だって全然暴力が身近にないので「それを人にやっちゃダメだろ」って気持ちが凄く強いんです。
昔はちょっとイラッとしただけで「あー何か殴りたい」って思ってましたが、今はイラッとするとガムを噛むかお酒を飲むか、筋トレをするか～って感じで全然別の事で発散する術も覚えましたしね…。
暴力を身近な物にしなくなるだけで、やろうと思わなくなるもんです不思議と。
暴言も受けなければ吐かない
僕は今はフリーランスに生きている状態なので、職場などで怒られる事がありません。
妻子持ちだと言っても妻に怒鳴られる事もないので、本当に僕に対して怒鳴って来る人なんていません。だから怒鳴られる事が無い。
そうなると自分も怒鳴る必要なんて無いじゃないですか、別に誰かと喧嘩する事なんてないですしね…。
だから凄く平和に生きてます…もうどれぐらい怒鳴ってないのかわかりません…って思ったけど、冷静に考えたら猫が僕の家のクロスを爪とぎでやぶこうとしている時は「おおおいやめんかあああ！」って怒鳴ってました…（笑）
まぁ本当にそれぐらいなんですよね怒鳴るって言うか大きい声を出すってのが…。
うちの子供は一切怒らない
僕がほとんど怒らないし、妻も怒るとしても正当な事でしか怒りません。怒っても「ちゃんとやらないとダメでしょ」ぐらいの怒りなので、怒鳴った事がない。
だから僕は娘が本気で怒ってるのを見た事がないんですよ。
僕なんか幼い頃に泣いてたら「なんで泣いてるんだ」って理由を親に聞かれて、もう兄に殴られた後なので号泣しながら話そうとしたら「何言ってるかわからぁんwww」と親に馬鹿にされて、更にもうなんか怒りを抑えられなくなって物に当たって、また殴られる…という面白いスパイラルしてましたからね…（笑）
僕は自分を癇癪持ちだと思ってましたが、それぐらいなんか怒りをぶつけてくると言うか、誘発させてくる家庭だったんです…。常にストレスフルな状態だった。
そういう環境ではないせいか、娘は全然怒りません。思えば説教をして娘を泣かせた事も数えるほどしかないので…単純に僕が娘の泣き顔に弱いのもありますが…（笑）
やっぱ親が怒らないと子供も怒らないんだろうなぁ…ってのを思います。もちろんその分は別の問題が今後起きてくるとは思ってますが…（笑）
スポンサードリンク性格は確実に環境が作るのでは？
ゲーム的に例えると、僕は家の中で常にストレスゲージをフルにされていました。
だから外に出た際に何かしらあるとすぐキレると。んでキレた場合は親も兄も殴ってくるし、最低でも怒鳴ってくるので自分も怒鳴るんですよね。それしかストレスの発散方法を知らないので…。
その「環境」っての、親なんかは馬鹿だから「周囲にヤンキーが多いからこうなった」みたいに思ってたようですが、子供が最も長く過ごすのって基本的に家なので…家族が作った家庭環境の方が影響が大きいに決まってますよねと…（笑）
もちろんこれは僕の一例に過ぎません。ですが僕は実際に家の中から怒鳴り声や暴力が無くなった事でどんどん温厚になっています。
確実にこれが正しい、とは言いません。時と場合によってはゲンコツ落とす事も必要だと思いますし、怒鳴りつける事も必要でしょう。
ですがそれが毎日になってしまうと、僕のような歪んだ子供を作る事になってしまうので、そこは避けた方が良いんじゃないでしょうか？
怒鳴って言う事を聞かせる、殴って言う事を聞かせる、これは最も楽なんですが、必ず自分にも最終的に返って来るので、最悪の教育法だと覚えておいた方が良いと思います。
確実に子供の精神を殺す行為ですしね。
今本当に平和に生きられているので、34歳にして今が僕は一番幸せです…。昔からの憧れでしたから、喧嘩が無い家。
人を短気にするか穏やかにするかは環境が大きいと思いますよっと。ストレス与えてくる対象の有無も大きいとは思いますけどね…。
