褒めてあげるのって凄い大事よね…!!
このWeb論では何度か僕の娘の教育論のようなものを書いてきていますが、この度また一つちょっとした発見があったので紹介したい。
今回書いておきたいのは「引っ込み思案だった娘が劇の主役をやる程に変貌した理由」って所です。
幼稚園の年少さんの頃は全然人と話す事も出来ずモジモジしていた娘が、劇をやる際に真っ先に「お姫様やりたい!」って言えるぐらいになりました。そして実際に誰よりも堂々と演じ切りました。うちの娘はどうしてそこまで変貌したのか?奥さんと二人でじっくり話し合って考察した答えを一応書いておきます。
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もくじ
旅行で変わったと思っていた
当初は昨年の夏に連れて行った志摩スペイン村(ディズニーやUSJのスケールを小さくしたテーマパークみたいなもんだと思って下さい)に行った事がきっかけだと思ってました。
実際年長の夏休みが明けてから娘が元気よく色々な人に挨拶をしだして、自己主張もガンガンするようになり、道端の人に話しかけられても元気に答える事が出来るようになったからです。
「夏休み中の出来事=旅行しかない」って考えで、当時僕はWeb論にも「旅行で娘が激変した」と書いています。
ですが、今冷静に振り返ってみると旅行は確かにきっかけにはなっていると思います。恐らく途中まで徐々に変化があり、最終的なきっかけが旅行ってだけで、それまでに何か別の理由があったんじゃないだろうか?と奥さんと結論が出ました。
幼稚園の先生が怒る先生から怒らない先生に変わった
年少の頃の幼稚園の先生はよく怒る先生でした。
ちょっとした行事の時も「コラ○○!ダメでしょ!」と何度も叱っているシーンを見ましたし、娘も「今日○○ちゃんが怒られてた」って何度も報告をしてくれました。
その度に「○○ちゃん悪い事したの?」って聞くと「そう、だから怒られてたよ」って教えてくれていたので、逆に僕は感心してたんですね。
ほほぅ今時の先生は子供を甘やかすイメージだったが、良い先生に当たったもんだなぁ…って感じで僕は軽く構えていました。
怒る事は悪い事じゃないと思うんですよ。でもその怒り方に少々問題があったらしく、どうやらそれがうちの娘とマッチしていなかったようです。
年少の頃、娘について先生からこのように指摘されていました。
- 行動が遅い
- 運動が出来ない
- 人の行動を見てから行動するから総てが遅い(自信が無い)
って事をよく言われてまして、それについて「家で練習させて下さい」と言われていました。
決してこの最初の先生が意地悪だったわけじゃない、先生は先生なりにちゃんと子供の事を考えてくれているし、やめた後も発表会の度にこっそり見に来て、後ろの方から目を細めて娘達(最後に受け持った園児たち)の成長を見守ってくれています。
ですがここで先生が交代した際に、嫁が次の先生に一応言っておいたそうです「うちの子、行動が遅いみたいなのでご迷惑をおかけしたら申し訳ありません」と…そりゃまぁ親としてはこれを言わないわけにはいけないよねと。
でもそれについて、先生から意外な返答が来たようです。
子供の長所を認めてくれる先生に
年長の担任になった先生から来た返答は「娘さんの行動は遅くない」と言うものでした。逆に娘の事を褒めてきたとか、言われた内容は大体こんな感じ。
「娘ちゃんは慎重なんです、はさみで物を切る時、絵を描く時、じっと集中して絶対にはみ出さないように丁寧に仕上げてきます。だからミスが少ない。
この年齢の子でこれだけ落ち着いて作業が出来て、ミスが少ない子はそうそういませんよ。これはこの子の”長所”だと私は判断します。遅いと言っても十分許容範囲です、大丈夫ですよ」
逆に褒められてこっちはビックリですよ。そう、新しい先生は子供の長所を見るタイプで、短所を寛容的に見る人だったんですね。
短所を指摘するよりも長所を伸ばす、そのために上手く出来る所はちゃんと褒めてあげるわけです。
これが娘にとって大きな効果を発揮していたような気がしてなりません…。
スポンサードリンク演劇で何故かお姫様を堂々と演じる
娘はどちらかと言うとクラスの端っこに隠れているような性格をしている…はずだったんですが、先生が変わった事もあり、夏休みに旅行をした事が大きかったのか、夏休み後に突然元気な生徒に様変わりします。
年長さんの最後の行事として演劇があったんですが、何故か主演クラスのお姫様役をやりまして、誰よりも大きな声で一人で歌って踊ってまして(ちょっとしたミュージカル風だった)正直自分の娘なのに「誰なんだアンタ一体…(゚A゚;)ゴクリ」と思うぐらいの堂々とした演技っぷりでした。
お世辞も込みだとは思いますが、終わってから他のママさん達にも「一番堂々としてたよ!」って沢山声をかけてもらいました、一体どうしたと言うんだお前は…!笑
本当に恥ずかしがりで引っ込み思案だった娘がここまで急変するのは異常なレベル…大人しいイメージが強かったせいか、周りのママさん達も驚いてましたわ…ひいき目抜きに誰よりも堂々として大きな声だった、歌が上手だったかはまた別として(笑)
この急変っぷりには本当に驚きである、夏休み明けからの突然の積極性アップからそのままの勢いで来ている感じ、現状は非常に健やかに育ってやがる…成績が良いか悪いかはまた別の話なので注意(笑)
長所を褒めるのが大事なのかも
あくまで「引っ込み思案な子供に積極性を植え付けるには」って意味では、やはり長所をしっかり褒めてあげる事が大事なんじゃないかと思いました。
短所を直すより、長所を伸ばす教育が一番大事なのかも知れませんね…僕も短所はくさるほどありますが、あえてそれを放置してそれよりも自分の長所を伸ばす事で色々な面で成功した気はします。
子供の短所を伸ばそうとして長所を放置するよりは、短所を放置して長所を伸ばしてあげる方が人格形成的にも良いのかもな~と思ってこの記事を書いています。
子供にあまり指示をし過ぎるのも「ここを頑張って治そうね」って言い過ぎるのも、全部子供の自主性を奪う気がしてなりません。親が指示を出す事自体が子供のためにならないとも僕は思います。
子供は自分で考えて自分で行動し、自分で失敗をして学ぶべきだと思うんです。
僕は自分の子供があまりにも積極性がなく、自信がなく、人と話せないのを見て「これはちょっとマズイな」と危機感は持ってましたが、逆に自分が一切動かないようにする事が良かったように思います。ぶっちゃけると口出しをやめて放置するようにしたんです(笑)
単純に好きな事をやらせて、上手に出来たら「お、上手に出来たな!」と素直に褒めてあげる。ダメだったとしても「これ練習した方が良いんじゃないか?」とは言わずに放置するようにしただけです。
思えば娘が積極性がなかった時は「練習しようか!」って沢山声をかけていた気がします。練習をする大事さを教えるのも良いけど、やっぱり個人的な理想は「楽しんで遊んでたら上達していた」って所からスタートして欲しい気がするんでね…。苦労や努力は嫌いなものじゃなくて、好きなものでして欲しいって思う。自分から望んで大変な苦労をして欲しい、好きな事だったら出来るはず。嫌いなものだったら本当にただの苦痛でしかないからね…。
現状娘が一番好きな競技は、やっぱり娘が楽しんで学んでいるから好きなんだと思います。幼稚園を卒業する際に「習い事で辞めたいもの、始めたいものがあれば何でも言いなさい。ただしやると決めたものはそう簡単には辞めるなよ」と伝えたら、「2つの習い事のうち一つをやめたい、その代わりに○○を習いたい」と具体的に娘が言って来てビックリしてます。
「辞めたい」と言った習い事の先生が「娘ちゃん、小学生でも続けてみない?」と説得しても「これは辞めて○○やるってもう決めたからダメ~ww」と頑なに拒否するそうです。なんて頑固な子なんでしょう…僕にそっくりだわ…笑
スポンサードリンク積極性を育てるのは大事
個人的に思うのはやっぱり積極性を育てる事が大事だって事、なんでもそうだけど「やってみたいけど…自信が無い」って状態って一番無駄だと思うんだよね。
僕は失敗しても良いから沢山の事を経験するべきだと思う。自分でも失敗すると思いながらもやってみた結果成功してきた事は沢山ある。
総てにおいて「試しにやってみる」程度の積極性は絶対に必要だと思うんだよね。
うちの子供には最初それがなかった、だけど今は自分がやってみたいものはハッキリとやろうとする。そして大勢に見られながらでも堂々とそれをやり遂げる事が出来るようになった。
上手い下手はまた別の話だ、それは本当に好きになったもので徐々に伸ばせればそれで良いと思っています。
とりあえず凄い引っ込み思案で元気がなかった子が、主役みたいなものを平気な顔で堂々と出来るようになったのは凄い変化だと思うんですよ。それは単純に先生が変わって、たまたまうちの子の長所を伸ばしてくれる先生がついたから…だと思うんですわ。前の先生が悪いとかじゃなくて、単純に合わなかっただけね。
だからもし「自分の子が積極性がなくて困ってる」って人は、試しに「長所を褒める教育」っての、やってみては如何でしょうか?
子供の事を肯定してあげるっての、凄い大事だと思いますよ。
ただ否定して、ただ文句ばかり言ってれば良いってのは間違ってると僕は思ってます。もちろんダメな事をした時に叱るのは大事だとは思いますが、ただひたすら叱ってばかりってのはあまり良くないんじゃないでしょうか?
もしお子さんに積極性がないのなら、短所を指摘してばかりいないか一度振り返ってみると良いんじゃないでしょうか?子供に自信をつけるにはやっぱり褒める所からだと僕は思います。