子供が結膜炎になったときに調べた結膜炎の種類や治療について、色々とまとめてみました。コンタクトによる結膜炎についても書いています。
ウイルス性結膜炎については特に二次感染に注意が必要なので、予防について等参考になれば嬉しいです。
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もくじ
結膜炎の種類
結膜炎の種類は大きく分けてウイルス性とアレルギー性の2つあります。
ウイルス性の結膜炎は感染力が強く、集団生活の場においては二次感染に注意が必要です。アレルギー性の結膜炎はアレルギーに反応して痒くなるものなので二次感染はまずありません。
ウイルス性結膜炎
主にかかりやすい3つのウイルス性の結膜炎を紹介します。ウイルス性の結膜炎は、集団生活の場で拡がりやすいのでかかってしまったら病院の先生の許可が出るまでは学校はお休みになります。
流行性角結膜炎の特徴と症状
流行性角結膜炎は、アデノウイルス8型が原因で起こります。結膜炎の中でも非常に感染力が強く一般的に「はやり目」と呼ばれています。
流行性角結膜炎の症状は、充血、目やに、痛み、目の違和感などの症状が出ます。発症してから2週間くらいで症状は良くなりますが、ウイルスが強いため視力が低下する危険性もあるので眼科は最後までしっかりと通いましょう。
潜伏期間は1周間~2週間でと長く、遅れて発症します。発症してから治るまでは2~4週間かかります。
咽頭結膜炎の特徴と症状
咽頭結膜炎はアデノウイルス3型が原因で起こります。こちらは夏に学校のプールの水から集団で感染することが多く、感染力もかなり強いです。一般的には夏風邪の「プール熱」と言われています。
咽頭結膜炎は、喉の痛み、目の充血、高熱が主な症状です。他にも下痢などの症状がでる場合もあるそうです。
潜伏期間は1周間くらいで、発症してからは2週間ほどで良くなっていきます。ただ、感染力が強いので二次感染には注意しましょう!
急性出血性結膜炎の特徴と症状
急性出血性結膜炎は、エンテロウイルス70型が原因で起こります。「アポロ病」とも言われています。
症状は、白目に出血と目やにが出るのが特徴で、白目が真っ赤っ赤になります。
潜伏期間は1日と短く、発症してからは2~3週間ほどで治ります。
スポンサードリンクアレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は、アレルギー物質に過敏に反応したときに起こる結膜炎です。大体は、花粉、ダニ、ハウスダストなどが原因のことが多いようです。
花粉は、アレルギーが出る季節が過ぎれば治まりますが、ダニやハウスダストが原因の場合、一年中結膜炎が出る可能性があります。なので、早めに眼科に行くのをオススメします。
症状は、目のかゆみ、痛み、充血、目やにが出ます。
子供の場合
私の娘は幼稚園児の頃にアレルギー性の結膜炎になったことがあります。目が真っ赤になり、病院に連れて行っても中々治らずちょっと大変でした。過去に体験談を書いているので参考にチェックしてみてください。
子供の場合は早めに病院に連れて行くのが安心だと思います。ウイルス性なのか、アレルギー性なのかわからないことが多いので市販の目薬を使わず、まずは信頼している病院に行くのが一番です!
コンタクトによる結膜炎
最近はコンタクトをつけている人が増えてきているので、コンタクトによる結膜炎も増えているそうです。コンタクトについた汚れから起こってしまうアレルギー性の結膜炎があります。これは、アレルギーがある方に起こりやすいのですがいきなり結膜炎になるケースも少なくないみたいなので注意が必要です。
コンタクトに汚れが付着して、それが綺麗に洗浄されず、アレルギーになってしまい目が充血し涙や目やにの症状が出てきます。。
アレルギー性の結膜炎がある場合は、眼科に行き医師に従ってコンタクトやケア用品を選ぶ必要があります。
結膜炎になりにくいコンタクト選び
結膜炎になりにくいコンタクトを選ぶには、使い捨てのものが一番かと思います。
特に今は一日使い捨てタイプのものもあるので、結膜炎の心配があるのなら病院で専用の点眼薬をもらい、ワンデータイプのコンタクトにすると使ったあとは捨てるだけなので汚れもつきにくくなって、トラブルも避ける事が出来ると思います。
もちろん、使用方法を守って何日も使わないようにしましょう。
私もコンタクトをしてて、軽い結膜炎のような状態になったことがあるのですがコンタクトを一日使い捨てタイプのものに替えて、外出時にしかつけないようにしたら充血したりすることは全くなくなりました。
ただ、ワンデータイプのコンタクトは少しコストがかかるので考えるところですね。でも安全面を優先するのなら使い捨てが一番だと思います!
スポンサードリンク結膜炎の治療
結膜炎の治療では、ウイルス性とアレルギー性とでは治療方法が全く異なります。結膜炎になってしまった場合は、どちらのタイプの結膜炎か判断するためにまずは眼科で診察してもらいましょう。
ウイルス性結膜炎の治療
ウイルス性の結膜炎は特効薬は開発されていません。なので感染した場合、二次感染予防のために抗菌薬の点眼と炎症がひどい場合には炎症を抑えるステロイド点眼を処方されることがほとんどです。
治療法は特になく、ウイルスに対する抵抗力をつけるために睡眠と栄養たっぷりな食事を摂って免疫力を高めることが大切です。
ウイルス性は、症状が良くなった後も体内にウイルスが残っている場合があります。治ったからと言って、周りの物などにベタベタ触ると二次感染を引き起こしてしまうので十分注意が必要です。
アレルギー性結膜炎の治療
アレルギー性結膜炎は、アレルギー物質を近づけないようにするのが一番なのですが中々避けることは難しいので病院では点眼薬をもらいます。
私の子供がアレルギー性結膜炎になったときは、抗アレルギー点眼薬だけをもらいました。症状がひどい場合には、弱いステロイド点眼薬ももらうそうですがステロイドには副作用もあるので、小児科ではあまり薦められませんでした。
二次感染しないためには
ウイルス性の結膜炎になってしまった場合、二次感染に特に注意しなくてはいけません!
感染してしまった人もその家族もまずは、こまめに手洗いをすることが大切です。涙をふいたり、目が痒くてこすってしまった手はウイルスだらけになっています。
他の人に移さないためにも、手を洗った後は蛇口も一緒に洗うか熱湯で消毒しましょう。水だけでは効果はありませんが、ハンドソープを使うだけでも予防することが出来ます。
家族と共有しているようなものは、なるべく分けるようにして最後にはしっかりと熱湯消毒することが大切です。。
次に大切なことは、タオルは家族と共有しないことです。
涙が出てくるとタオルでふいたりしますが、そのタオルにウイルスがうつってしまい二次感染を引き起こしてしまうので、出来るだけ結膜炎のときは使ったら捨てられるようなティッシュやペーパータオルを使うのがオススメです。
もちろん、感染している間は服などの洗濯も他の家族とは別々にしましょう
学校や保育園は出席停止!
ウイルス性の結膜炎に感染した場合、症状が治まるまで(医師が許可を出すまで)は登校、登園は停止します。
流行性結膜炎と咽頭結膜炎は発症してから大体2~4週間は出席停止になるかと思います。症状次第ですが、眼科の先生が登校許可を出すまでは登校することはできません。
急性出血性結膜炎は、発症してから1周間くらいで症状は良くなりますが医師が状態を見て許可するまでは登校することができません。
もちろん、登校許可が出たとしても1ヶ月くらいは体内にウイルスが残っているので、プールは医師の許可があるまでは入ることはできません。
仕事も休みましょう
ウイルス性の結膜炎は感染力が強いです。徹底的に消毒をしていくら手を洗ったからといっても他の人に絶対にうつらないということはないし自分自身の結膜炎が悪化してしまう可能性もあります。
たかが結膜炎で…と思われる方もいるかもしれませんが、仕事は症状が良くなるまで(医師の許可がでるまで)は休んで、自宅で体力をつけるようにしましょう。
無理に出社したら、集団感染ということにもなりかねないですからね…!
結膜炎にならないために
ウイルス性の結膜炎にならないためには、普段から免疫力をつけておくことです。免疫力を高めるためには、十分な睡眠、栄養たっぷりの食事、適度な運動が大切です!
そして、もし近くに感染者がいたらなるべく触らないこと、手洗いをこまめにすることが重要です。感染者が触ったものにはウイルスがついてしまうので、出来れば感染者と共有するようなものは全て分けましょう。
アレルギー性の結膜炎の予防は、アレルギー物質になるべく触れないようにするのが一番なのでマスクをする、部屋をこまめに掃除する、コンタクトはケアをしっかりとするのが大切です。
アレルギーに関しては中々難しいところがありますが、日頃のアレルギーに対するちょっとした工夫が結膜炎の予防になると思います。
結膜炎は、いきなり目が充血してくるのでちょっと焦るかもしれませんが放置せずにまずは眼科に行きましょう。
ウイルス性は治るのを待つしかないので、二次感染をさせないためにも家でしっかりと休めることが大切ですよ!