小学2年生の子供に皿洗いを手伝ってもらった説得方法とは?

皿洗いをする女性

子供がお手伝いをしてくれないからって怒るのは良くないと思っている派です。

以前に子供がお手伝いをしてくれなかった事を書いた事がありましたが、今回もちょっとそういう出来事があったので、小学2年生になった娘を説得してみた方法でも紹介したいと思います。

以前書いた記事の頃はまだ4歳児だったんですけど、もう少し成長した8歳児(正確にはまだ7歳ですが)の場合はどうなるのか?って所ですね。

以前に書いた記事はコチラです。

スポンサードリンク

もくじ

お皿洗いを手伝ってくれなかった

台所で娘と妻が話している声がふと耳に入ってきたので、ちょっと聞いていたら二人でこのような事を話しているようでした。

妻「お皿洗い手伝ってくれないの?」
娘「え〜やだ〜」

簡潔にまとめるとこういう会話をしていました。もう大きくなったので、娘もやはりお手伝いをしたくない時期に入ったのでしょう。

最初は静観していたんですが、妻もいつも子供と接しているのかストレスが溜まっているようで、言い方がどんどん荒くなってきました。

怒って言っても無駄

妻は徐々にイライラを募らせる感じになってしまっていて、言い方から怒りが透けて見えました。

妻は「お皿拭きしてよ〜」って優しく言ってるつもりでも怒気がこもっていると言うべきか、僕からするとちょっとうざい言い方に聞こえました(笑)

娘は強く言えないタイプなので、ハッキリと「ヤダ」と言うのではなく「え〜」って言うばかりで、それで拒否している感じです。

二人で堂々巡りに

妻は既に食器洗いをしながら話している感じで、それを良い事に娘は徐々に妻から離れてなんとかお手伝いから逃げようとしていました。

思えば僕も子供の頃は似たような手法でお手伝いから逃げようとしていた気がします…うーんさすが親子です!(笑)

さすがに妻が可哀想になってきたので、僕が手伝うという選択肢は敢えて除外して、娘にも快く手伝ってもらう言い方をその際にポンと考えました。

娘にお手伝いをしてもらえた言い方

僕は一応一言だけ妻に声をかけました「ちゃんとお願いした?」と。

要するに「命令になっていないか?」という確認です。

「お手伝いしなさい!」
「お手伝いしてよ」

ではニュアンスが大きく異なります。命令だったら僕は妻を擁護する事は出来ませんでしたが、妻からの返事は「お願いしたよ」だったので、僕からそっと娘に声をかける事にしました。

当時の会話を丸々紹介してみます。

会話の流れ

僕「お皿洗い手伝いたくないの?」
娘「だって遊びたいし」←わかる

僕「でもママはお願いしたんだろ?命令じゃないんだろ?」
娘「うん」

僕「そのママのお願いを娘ちゃんは聞かなかったんだよね?って事は次に娘ちゃんがママにお願いしても、聞いてもらえないかも知れないよ?」
娘「( ゚д゚)ハッ!」

僕「お菓子買ってくれなかったり、遊びに連れてってくれなかったり、そうなったら嫌じゃない?」
娘「ヤダ」

僕「ママのお願いを聞かなかったらそうなるよ。だって娘ちゃんもママのお願い聞いてくれないんだろ?じゃあママも娘ちゃんのお願い聞いてくれなくなるよ。自分がもしお願い聞いてもらえなかったら、その人のお願い聞きたくないだろう?」
娘「( ゚д゚)ハッ!」

僕「手伝って来た方が良いと思うよw」
娘「行って来る!(`・ω・´)ゞ」

と言う流れでした…(笑)

ママとは違うアプローチをする

ママは既に「手伝って」→「嫌だ」の流れで会話をしていました。そこで更に「手伝いなさい」と言うとただの強要になってしまいます。

だから僕は敢えて娘には命令などではなく、理論的に話す選択肢をしました。漠然と「○○しなさい」と言われて嫌がる子の場合は、漠然とした話をしても堂々巡りになります。

うちの子はどちらかと言うと、論理的な思考をあまりしません。何より難しい話が苦手ですが、敢えてここでは僕はメメリットを出して説く方法を取りました。

メリットとデメリットをハッキリさせる

娘からすれば「面倒だから手伝いたくない」と言う思考が頭にあったと思います。今すぐゲームをしたりして遊びたいわけです。

でもその「今」の話ではなく「未来」の話を出して、娘にメリットとデメリットを掲示しました。

  • 手伝わないと今が楽だけど、その後にママがお願いを聞いてくれなくなる可能性がある(実際には僕が口裏を合わせて聞かせなくするんだけど)
  • もし手伝ったら、ママもお願いを聞いてくれるようになるよ

と言うものです。これは僕が父親によく言われた「損して徳を取れ」と言う考え方によるものです。これはもう耳にタコが出来るぐらい親父に言われて育ちました…(笑)

手伝う事は今は面倒になるかも知れないけど、そうやってママの言う事を聞いておく事で、確実に自分にメリットが返って来る事を意識させました。

そして当然ながらこれは親子だけの話ではないですよね。学校などの友人関係でも言える事ですし、この思考法は絶対に持っていて損はないものです。

だから「損して得(徳)を取れ」って考え方は子供には徹底して教えるつもりです。

スポンサードリンク

方向性を変えると子供は結構話を聞く

これはよく僕も妻に注意されるんですが、実はこれ僕が凄いとか言う話じゃなくて「後発で話しかけたら案外聞く」と言う事です。

今回は先発で妻が娘にお願いをしており、その話し合いを二人でしていて、既に堂々巡りになっていました。そういう場合はどうしても妻の話を娘はあまりもう聞きません。

ですが後発で話しかけた僕の話は聞きます。それは何故かと言うと「別の方向性の話になるから」です。

別の方向性の話を振ろう

子供は一度頑なに拒否をするともう話を聞いてくれません。その場合は一度話を別の方向に振ると良いんです。

例えば泣いている子に「いつまで泣いてるの!」「アンタが○○なんでしょ!」と言っても泣き止みません。それよりも全然関係ない話を持って行くと良いんです。

例えばいきなり「あ、虫さんが転んでるよw」「猫が滑って転んだよww」などの面白い話を笑って話すと、子供は怒ってたり悲しんでたりしても、そっちの感情に心が動きます。

こういう別方向の話を持っていく事が子供の相手をする際には大事です。それだけで子供はそれまでの怒りや悲しみをころっと忘れるものなのです。

今回の僕が取った手法がそれで「てつだってよ〜」って言う目的の話から「そうやってお願いを無視すると、自分も聞いてもらえなくなるから損だよ」ってメリットの話に切り替えたんです。

だから娘も耳を貸したわけです。ここで後発の人間も同じ話をすると、全く話が進まなくなります。

実はこれ、クレーム処理でも使われる手法です。

相手の感情を発散させると話を聞いてもらえる

例えば怒って電話をかけてきた人がいたら、最初の一人目はひたすら話を聞いて謝罪だけし続けます。

散々怒りを爆発させて、謝罪をして相手の怒りをある程度発散させたら「では担当者(もしくは責任者)に代わります」と交代すると、相手はもうある程度怒りを爆発させた後なので「このように対処します」と後発の人間が提案すると、すんなり話を聞くんです。

最初の一人目で「このように対処します」と提案を話すと「そんなんで納得いくか!」とよけいに怒り出す事が多いんです。

このワンクッションが凄く大事です。これは子供相手でも同様で、一人で全部やろうとするのではなく、片方が泥をかぶる必要があります。これは我が家の場合はお互いにやっている事です。

妻が泥をかぶる事もあれば、僕が泥をかぶる事もあります。単純に先発組が泥をかぶるだけの話なんですが…(笑)

だから子供が泣いてしまった時も、別方向の話を持ってきて感情を別の方向に反らしたり、別の人間が話しかけて感情をリセットさせたりする事が大事なんですよ〜。

子供も説得をすれば聞いてくれる

忘れてはいけないのは、子供も同じ人間であるという事です。説得をすれば聞いてくれる…はずです!(笑)

うちの子も当然聞いてくれない事はありますが、それならそれで「お願い聞いてくれないならパパも聞かないからね」と後々でも必ず制裁を加えるようにしています…(笑)

過去に僕自身が「え?さっき自分はお願い聞いてくれなかったじゃん、パパだって嫌だよ面倒だも〜ん」って拒否した事ありますからね(笑)

そうやって子供に教訓を与えた上でこういう説得をすると結構便利です。日頃の生活からフラグを立てておくとより効果的だと思います(笑)

子供に言う事を聞いて欲しい時、お手伝いをして欲しい時は明確なメリットを掲示した上で説得するようにしましょう。抽象的に「お手伝いしなさい!」なんて言われても「なんでそんな事せにゃならんのよ」と子供だって困ってしまいます。

お手伝いをして欲しいのは親の都合、面倒だし遊びたいのは子供の都合、お互いにとってメリットを掲示して「説得」「交渉」する事を意識しましょう。

貴方の子供も一人の人間であり、人権が有ります。親の勝手な都合で「楽をしたいから手伝え!」と言うのは横暴です。きちんと子供を一人の人間として見て、その上で「手伝ってくれたら見返りをあげよう」と交渉してあげて下さいね。

ちなみにうちの子への見返りは大体公園に連れて行ったりする遊び関係になります…(笑)