子供に水泳を教える時に苦戦をしている人に「33歳まで泳げなかったパパが子供に教えた泳ぎ方」を紹介したいと思います。
書いた通り、僕は33歳になるまで泳げませんでした。完全にカナヅチでした。
だからこそ、子供と一緒に泳ぐ練習をして、一緒に泳ぎを覚えた感じです。子供も4回ぐらいは息継ぎ出来るようになったので、後はもう慣れの問題になりました。
ただ今回改めて感じたのは「恐怖心って遺伝するんじゃないのか?」ってぐらい、子供側も僕と同じように水を怖がっていたので、その恐怖心についてから紹介します。
泳げる人にはわかりづらいと思いますが、泳げない人は本当に水が怖い状態なので、いきなり水の中にぶん投げたら更にトラウマを増長させるだけの結果にしかならないので気をつけてくださいね。
ちなみに僕は幼い頃に水に顔をつけれなかった状態でジャーマンスープレックスを食らって、完全にダメになった人間です。
ちなみにジャーマンスープレックスってこれです。
いきなり子供を水に放り投げたり、突然泳がせるのではなく、段階を踏んでゆっくりすすめる事で水への恐怖心を取り除いていきましょう。それが出来れば子供はすぐ泳げるようになります。
ちなみにおっさん(僕)も同じ方法で泳げるようになりました(笑)
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水に顔をつけれない人が最初にやるべき事
水に顔をつけるのが怖い人は2つの事を怖がっています。
- 水が目に入るのが怖い
- 水が鼻に入るのが怖い
これの解決方法をまず紹介しておきます。
本格的なゴーグルを購入する
100円ショップの安物は水が入ってくるので絶対にやめて下さい。※やりました。
ちゃんとした水泳用のゴーグルをまず購入し、家のお風呂などで顔を付ける練習を開始しましょう。
「ゴーグルをつけてたら水の中が見れるから楽しいんだよ」と言って、適当にごまかして顔を水につけさせるのがオススメです。
僕はこれ使ってますが、普通に使えてるから良いかなと、ただ目の周りに跡がつきますけど…まぁそれは水が入って来ない証拠でもあるから良いかなと…(笑)
最初は鼻をつまんでも良いとする
これ本当に不思議な事にできない人は本当に「水の中で鼻息を止める事が出来ない」んですよ。
僕が完全にそれで、子供の頃にそれが出来ずに完全に恐怖心が刷り込まれてしまいました…何度か鼻に入っちゃったんですよね…。
んでうちの子供にもやらせたら、完全に同じ事をやりまして「親子だなぁ」と思ったんですね…(笑)
だから最初は「鼻を摘んで口を閉じれば大丈夫だから」と必死に伝えてお風呂の中で顔をつける練習をします。
これは大人でも一緒です。僕もそれでまずは「水の中に顔を突っ込む恐怖心を減らす」練習をしました。情けない30代のおっさん(笑)
慣れたら水中で鼻から息を出す
顔を突っ込めるようになったら、基本を教えましょう。
「水中では鼻から息を出す、上に顔を出したら口で吸う」を徹底させます。
水中から出た際に鼻で息を吸うと当然鼻の中に水が入ってむせるので、それをさせないために「鼻から出して口で吸う」を徹底してやらせます。
ここまでは完全にお風呂で練習可能な範囲なので、自宅で練習しましょう。いきなりプールでやると怖くて出来ません。
水中で鼻からブクブク出して、顔を上げて口で吸って、また中に入って鼻から息を出す、これを繰り返させます。
コツは水に入る前から鼻息を出させて「絶対に鼻から水は入らない状況」を作らせて行う事です。子供がタイミングを間違えると鼻に水が入って「お父さんの嘘つき!」と言われるので気をつけてください。
そして子供に「顔を出した際に必ず口を開けて吸う事、そして水が多少入っても口の中に溜めておいて、後で吐き出せば良い」と教えておきましょう。飲んだら溺れるので…(笑)
鼻息を止める練習をする
ここまで来てようやく鼻息を止める練習をしましょう。
水に入る瞬間、出る瞬間のみ鼻息を出して、水中にいる間は鼻息を止める練習をします。
この際に「何秒間水中で我慢できるか勝負」をすると良いでしょう。
これが出来るようになれば少なくとも家のお風呂での恐怖心を弱める事に成功しています。
ここまでやれるようにしておくと、プールでの練習が非常に捗ります。
つまりここまで家のお風呂で済ませておきましょう。プールに行くのはその後です。
市営プールで練習しよう
行くのは屋内の市営プールが断然オススメです。
市営プールは安いので大人でも300~500円ぐらいで入れますし子供なら100円ぐらいで入れます。※地域によって多少は上下するとは思います。安い所を探しましょう。
また市営プールでも「子供ゾーン」「ウォーキングゾーン」「小学生ゾーン」などのゾーニングがされている事が多く、また子供の水泳練習はみんなやっているので、監視員はもちろん、大人の皆さんも生暖かい目で見守ってくれます(笑)
屋外などの「若者が集まるプール」は結構ごちゃごちゃするのでオススメしません。「遊びに来る人が少ないプール」がオススメです。
幼児の場合は幼児ゾーンで、小学生なら小学生ゾーンで練習するようにしていきましょう。
最初は顔をつける練習から
当然ですが最初は顔を付ける練習からおさらいしましょう。
足がつく場所で鼻を摘んで顔をつける。慣れたら手を離して鼻息を出して顔をつける練習をしていきます。
プールで場所が広くなるだけでも、最初は恐怖心が強まって「出来ない」って言うかも知れませんが、怒らず一緒になってやってあげましょう。
僕はずっと子供の横でひたすら延々と「怖くないよぉ!」って言いながらやってました。ちなみに実は内心パパもビビってました(この時点ではまだ泳げなかったので)
もちろんやれそうなら鼻息を止める所までやりましょう。
その場で浮くという実感をさせる
後はもう出来たも同然です。その場で力を抜いて浮く練習をさせます。
鼻息を止めて潜れない子の場合は、鼻をつまんでも良いので水中でだるま浮きなどをやりましょう。単純に鼻を摘んでそのまま放置すれば良いだけです。
空気がある時点で人間は浮くので、嫌でも背中が水面に出てしまうでしょう。この「放置したら人間は浮く」事を実感させる事が出来れば、後はもうほぼ泳げたも同然です。
ちなみに僕もここまで行ったらもうすぐ泳げました。ただ息継ぎの練習はまた別で必須でしたけど…(笑)
バタ足の練習をする
これはもう最初からビート板でも良い気がしますが、後は学校でもやる恒例のバタ足の練習です。
プールサイドを持たせてバタ足、もしくはビート板でバタ足をします。
ビート板もかなり浮くので、カナヅチの人でもやってみれば一発でやれます。ただ足をバタバタさせれば浮くので…でも僕も最初結構びびってたので、怖い人は怖いと思います。
市営プールには100%ビート板はあるので、市営プールで借りれば問題ありません。
たぶん子供はこれが一番楽に習得すると思います。何より半分泳げているようなもんなので、楽しくやってくれます。
ビート板で息継ぎの練習をする
ビート板を使ってバタ足をしつつ息継ぎの練習をします。
足を動かしながらの息継ぎは、動かずにやっていた時とはちょっと勝手が異なります。
下手な人は本当にこの際に「鼻から息を出す」が出来ず、鼻に水が入って恐怖心が増す事があります。
徹底して「顔を上げたら口で吸う」「入る時と出る時は鼻から出す」を意識させましょう。
ここまでやれたらもう泳げたも同然です、たぶん。後は本人の勇気のみ、この勇気が子供には一番の障壁になりますが…。
蹴伸びの練習をさせる
後は「子供の足がつく所で」親が立って「ここまでおいで」と手を差し伸ばして待つ、子供は潜ってから蹴伸びでそこに到達する練習をします。
最初は息継ぎ無しでOK、何回かやってもらって「蹴伸びならやれる」と子供が言い切ったら、今度は息継ぎを1回だけしてもらいましょう。
蹴伸びしてすぐ足をバタ足で動かしてもらい、顔をあげて息継ぎ、これが出来ればもう泳げたも同然です(何回目だこのセリフ)
徐々に息継ぎの回数と移動する距離を伸ばし、これでもうバタ足からの息継ぎは可能になるって事です。
息継ぎの際のコツ
学校ではクロールをやらされると思うんですが、その前に最低限の「受ける事」「顔を水につけられる事」「息継ぎが出来る事」が出来ないとやれませんし、恐怖心が消えません。
その際にこのビート板の息継ぎ同様の息継ぎをマスターした方が良い。それが出来れば後は恐怖心を消す事が出来れば、変な泳ぎ方にはなりますが50メートル以上泳げるようになります(僕は出来ました)
また息継ぎが上手く出来ない子には「上がる際に両手で水を掴んで下に持っていくイメージで手を振れ」と言えばOKです。
平泳ぎの際の動きに近いです。
この手を使ってまで顔を上に出せば、水面よりかなり顔をあげる事が出来るので、水がまだ怖い子も息継ぎがしやすくなるので、個人的にはオススメです。
これを使うと顔全部が水面から出るぐらいまで顔をあげる事が出来ます。下手したら肩まで出ます(笑)
ちなみに今回紹介した受ける事、顔をつける事、恐怖心を減らす事、この3つが出来れば後はこういう公式動画を見て正しい泳ぎ方を覚えてもらえばOKです。
恐怖心が抜けない子にはひたすら同じ事を繰り返してもらう
それでも「怖い」って言う子には「やらなきゃダメでしょ!」って怒るのではなく、やれる事をひたすら繰り返してもらいます。
顔をつける事しか出来ない子にはそれでOKで、ビート板でならバタ足が出来るなら、ビート板でひたすら遊んでもらうのも手です。
大事なのは子供を遊ばせる事、楽しいんだって思わせる事です。
うちも最初は子供が怖がったら「遊んでおいで」と遊ばせてました。ビート板で泳いでもらったり、浮き輪が大丈夫なプールなら浮き輪で遊ばせたりしてました。
ある程度遊んだら「ちょっとだけまた練習しよか」とやれる事をやってもらい、徐々に恐怖心を取り除く戦法を取りました。
もう怖い子はホントに何を言われても怖いので、恐怖心を取り除くためにひたすら繰り返すしかありません。
3歩進んで2歩下がるのもよくあるので、出来れば習得してもしばらくは短い間隔でプールに連れて行く事をオススメします。
ぶっちゃけ夏に覚えても、来年にはまた泳げなくなっている可能性もあります。
完全に怖くなく鳴るまでは温水プールなどで定期的に遊びに行く方がベターでしょうね。僕はそのつもりです…(笑)
スポンサードリンク水が怖くなくなったら正しい泳ぎ方を覚えよう
後はもう平泳ぎなりクロールなり、覚えたい泳ぎ方を練習しましょう。
ここまで来たら専門家の紹介を見た方が早いです。なんせ僕はつい最近までカナヅチだったド素人なので…(笑)
ちなみにこれを見てクロールをやろうとしたら、思いっきり水を飲み込んだバカが僕です。
クロールを練習するなら、その場で立ったまま腕を回して、息継ぎの動作を練習するのがベターです。ぶっつけ本番でやるともろに水飲みます(笑)
楽しみつつやる事を忘れずに
ひたすら子供を叱ってやっても仕方ありません。
大事なのは楽しむ事「潜ったら面白いだろ?」「水の中を見れて楽しいだろ?」「鼻をつまんでも良いから、一緒に潜ってしばらく浮いてみようか」などと遊び要素を混じえて行うのがベターです。
子供を叱りつけたらますます「プール嫌い」って言い出しかねません。楽しむ事を優先させましょう。
僕は娘がビート板でバシャバシャ泳いでたら、必ず斜め後方でちんたら泳いだり、時には犬かきして話しかけたり、何かしら楽しませようとしてました…(笑)
ずっと子供に付きっきりで遊んでたらそんな馬鹿な父親がいたら、たぶんそれ僕です。
なんだかんだ子供に教えつつ自分も泳げるようになったので、泳げない親はそれこそ「一緒に覚える」っての良いと思いますよー。
ちなみに我が家の場合、妻が普通に泳げたので最初子供にめちゃくちゃ馬鹿にされました、ワッハッハ。