お客様の中でも頭痛をとにかく和らげてほしい!と言って来店してくださる方がたくさんいます。
しかし頭痛にも種類があり、筋肉をほぐして血行を良くすることが逆効果になってしまう場合もあります。
今回は頭痛の種類や原因、対処法について紹介していきたいと思います。
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もくじ
筋緊張性頭痛
緊張型頭痛とも呼ばれ一番多く見られるものです。
頭痛全体の6〜7割を占めていると言われています。
パソコンなどをやっていて重だるさが続くような頭痛を経験したことある方も多いのではないでしょうか。
症状
後頭部や首筋を中心に頭全体をぎゅっとしめつけられるような痛みが持続します。
痛み自体は耐え難いというほどまではいきませんが、長い時間続くという特徴があります。
原因
長時間のデスクワークや車の運転など、悪い姿勢が続き頭部を支える首や肩にかけての筋肉が緊張して血行が悪くなるとそれが原因で頭痛が起こります。
その他にも目の疲れや精神的なストレスが原因になり頭痛を引き起こすことも多くあります。
正しい姿勢を保とう
デスクワーク作業などで頭部が前のめりになるような姿勢が続くと頚椎に負担がかかってしまい、それにより頭部を支える首や方の筋肉も疲労がたまってしまいます。
パソコンの机の高さや椅子の高さを調整して、首が楽な状態で作業が行える環境にしましょう。
スマホをいじる時なんかもこのことを意識するとだいぶ首への負担も変わります!
また、寝る時の枕やマットが柔らかすぎると脊柱の生理的湾曲というのが崩れてしまいこちらも凝りに繋がるので、枕は少し低めでマットは適度な硬さがあるものがいいと思います。
血行を良くする
首に温かいタオルを巻いたり、お風呂にゆっくり浸かって血行を良くしましょう。
ご自身で首や肩を動かしたり、ストレッチをして伸ばすのも有効的です。
一番はお仕事中など普段から1時間に1回でも姿勢を変えたり身体を少し動かしたり伸ばすなどして、日頃から対策をしていくことが理想的です。
偏頭痛
この頭痛は女性の割合が男性の3倍以上多く見られるといわれています。
私もたまになることがあるのですが、もう痛くて他のことは何も考えられないくらい辛い状態になってしまうということが多いです・・・。
症状
目の当たりからこめかみにかけて頭の片側が脈を打つようにズキンズキンとした痛みが特徴的です。
日に1〜2度起こり、寝込むほどの強い痛みが起こります。
光や音、匂いなどに対して過敏になることもあり、ひどい時には吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
身体を動かすと痛みが悪化するということが多いです。
原因
発生原因は詳しくわかってはいませんが、なんらかの原因で血管が拡張して頭痛が発生すると考えられています。
強いストレスを感じている時や、月経時などの体調の変化に起こりやすいとされています。
頭を冷やす
筋緊張性頭痛の場合は温めることが大切でしたが、偏頭痛の場合は逆に冷やした方が効果的です。
マッサージで筋肉をほぐして血行を良くするということも逆効果です。
血管が拡張している状態なので、冷やして血管を収縮させるようにしましょう。
暗い静かな場所でゆっくり休む
偏頭痛ではいつも以上に眩しさや音にも敏感になっている状態になるので、なるべく暗くて静かな場所で休みましょう。
できれば少し寝ちゃうのがベストです。
スポンサードリンク群発性頭痛
あまり聞きなれない頭痛ですが、群発地震のようにある期間に集中して起こることからこの名がつけられました。
あまりの激しい痛みから「自殺頭痛」とも呼ばれているみたいです。
患者さんの映像を見たことがありますが、見ていられないくらい辛そうでたうち回っており少しショッキングな内容でした。
症状
こちらは比較的男性に多いと言われています。
片方の目がえぐられるような耐えられないほどの激しい痛みに襲われます
数ヶ月から数年に一度の数ヶ月間ほとんど毎日1〜2時間ほど頭痛が続きます。
夜間や睡眠中に起きることが多いです。
頭痛の他にも目の充血や鼻水などの症状も伴います。
原因
こちらも原因は明らかにはなっていませんが、目の中の拡張や自律神経の異常で起こると言われています。
血管を拡張させる作用のあるアルコールも原因とされています。
特に群発期でのアルコール摂取は確実に頭痛の引き金となってしまいます。
対処法
この頭痛は自分ではどうすることもできないのですぐに病院で診てもらいお薬などをもらいましょう。
日頃の対策としてはなるべくアルコールやタバコは控えるということが大事になります。
自律神経
どの頭痛に対してもこの自律神経を日頃から整えておくというのはとても重要です。
頭痛に限らず健康に生きていく上でとても大切なものなので、ちょっと紹介していこうと思います。
自律神経とは
自律神経は自分の意思によってコントロールはできません。
心拍や呼吸、吸収や消化、血圧、体温など生命活動の維持が自律神経によって維持されています。
交感神経と副交感神経という正反対の働きをする2つの神経のバランスが健康を維持しています。
例えば交感神経が血管を収縮、副交感神経が血管を弛緩させるというような感じです!
交感神経
交感神経は主に活動をしている時に働く神経になります。
よく聞くアドレナリンもこの交感神経が優位になった時に分泌を促進します。
他にも緊張したりストレスを感じた時にも交感神経が働きます。
その緊張やストレスが過度になってくると胃が痛んだり、なかなか寝付けなくなってしまったりします。
その状態が続くと心拍数や血圧を上げてストレスと戦うような感じになってしまい、なかなかリラックスできないという状態になってしまい筋緊張性頭痛の原因にもなります。
副交感神経
副交感神経は主に休んでいる時やリラックスしている時に働きます。
この神経が活性化すると筋肉は緩み心拍数が落ち着き、消化管などの動きは活発になります。
休憩中や寝る前などは音楽を聴いたり好きなお笑い番組を見たりして、この副交感神経を優位にすることによってぐっすりと睡眠がとれ疲労回復にもつながります。
逆にこの神経が過剰になると低血圧や下痢、そして偏頭痛の原因にもなります。
スポンサードリンク日頃から頭痛を予防しよう!
頭痛はなってからの対処はもちろん大切ですが、そうなる前の予防がとても大切になってきます。
先ほどの自律神経の話でいうと交感神経が働き過ぎてもだめですし、副交感神経が働き過ぎてもよくないです。
やるときはやる、休むときは休むというように日常的にオンオフをしっかり切り替えることによって頭痛の予防、そして健康で楽しく人生を過ごしていける秘訣かもしれません。