子供に親の夢を託すのは僕は嫌いだって話…進む道は自分で選ばせたい

少年野球

実際に子育てをしていて強く思う事が一つありまして、子供に親が出来る事なんて本当に限られていると言う事、そして何より「子供に親の夢を託すのって最悪だなぁ…」って事です。

例えばよく美談として語られる「親と二人三脚の競技人生」ですが、実は僕は自分の子供にそういう事をしたいとは全く思いません。うちの娘は確かに僕の子供の頃にそっくりなのですが、それでもやはり別の人間だからです…。

本人が進んで喜んでやってくれるなら、僕が好きな競技をやって欲しい…って思いますが、本人が望まないなら全然やらなくて良いって思いますしね…。

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子供は自分の分身にも思えるほど似る

本当に遺伝子ってのは怖いな…って子供がいると思うんですけど、気持ち悪いぐらい似ています。

例えば寝相に関してもそっくり、爆睡している所の画像を撮ってみるとよくわかるんですが、赤ちゃんの頃から僕と娘は同じポーズで眠っています(笑)

実際に一緒に眠っている時に、全く同じポーズ、全く同じ表情で眠っている画像が残っています(笑)

似ているからこそアドバイスしたくなる

子供が躓く場所は大体僕と同じなんです。

抱えている悩みも大体同じ、だから僕は自分が解決した方法を子供に教えたくて仕方ありません。

「こうすれば上手く行くのに…!」そう思って僕は常に子供を歯がゆく見守っています(笑)

恐らく僕が無理矢理でも子供に「これをやれ」と教えれば、能力を引き上げる事は出来ると思います。多少無理矢理でも教えこむ事によって、必ず身になるとも思います。

だから基礎的な部分は一緒にやってもらったりする事はあるんですけど、でもこれを「この競技をやれ」「もっとこうやれば上手くなる」「なんでこうしないんだ!」と続けてしまうと、それは強制になってしまうと思うんですよね。

総ての事柄に共通する基礎的な事は子供に教えるべきだと思いますが「どの道を選ぶか」は子供に託したいと僕は思うんです。

基本的な思考は植え付けたい

ただ上記した通り「何にでも通じる思考法」については植え付けておきたいって本当に思います…。

僕も子供の頃に父親に言われまくった事で役に立った事がいくらでもあるんですよね。当時は「うっせーなクソジジイ」って本気で思ってましたが、後々実際に自分がその立場になったら「あっ!これ進研ゼミでやった所だ!」的に「そういえばこれ親父がいつも言ってたなぁ…」って思う事が多々ありました。

子供の頃から親がブツブツ言ってる事ってなんだかんだ頭に残るんですよ。僕も何度も親父に説教されて、グスグス泣きながら叩きこまれた言葉がいくつか頭に残ってますから。

早目に叩きこめば叩き込むほど、最終的に子供は得をすると思います。最初から思考法を学んでいる事は大きい。

ただ道を強制する事だけは間違っている

例えば「自分がサッカー選手になれなかったからサッカーをやらせたい」と無理矢理でも毎日猛烈な特訓をさせるのは間違っていると思うんです。

僕の娘は、僕が一切知らなかった世界に飛び込んでいまして、見に行く度に「これ何やってんの??」と、何も知らない僕は混乱しつつ純粋に小学生達が見せる練習の成果に「おー凄いなー」と感心させられます(笑)

僕が全く知らない世界に飛び込んでいるからこそ、習い事を見に行っても僕は見てて楽しいです。もはや娘の習い事の発表会とか、練習風景とかを定期的に見させてもらえる事が楽しみになっている感があるので…(笑)

習い事だけは絶対娘に選択肢をあげたい

以前にも書いてますが、僕は彼女に習い事の選択肢は全権与える事にしています。辞めたいなら辞めても良いし、もっと増やしたいなら増やして良いとも言っています。

もしここで「パパがサッカーが好きだからサッカーをやれ」「ママがピアノをしてたからピアノをやれ」と強制してはいけないと思うんです。

最初にやらせてみるのは良いと思います。でもやってみた結果、子供が「これはやりたくない」って思ったら、いつでも辞めさせてあげた方が良いと思います。

それよりも「これをやってみたい!」って本人が思っている事があるなら、そっちに注力した方が絶対に良い。本人がやる気が出る事をやるのが一番です。

だって僕なら強制された競技なんてやる気でないから本気で取り組まないですしね…。

だから僕は子供に夢を託すのは嫌いなんです。もちろんやってみた結果、本人が「これやりたい!」「これ楽しい!」って言ってくれるなら、良いとは思いますよ。

大人になってから「実は嫌いだった」って言われたくない

例えば先日、某プロ選手が家族全員でプロになってたけど「実は好きじゃなかった」って引退後に明かしたとか報道をちらっと見ました。

親としてそんな事、言われたくないじゃないですか…。

子供も喜んでやってくれてると思って熱血指導してたら「実は嫌だった」「パパが怖いからやってた」なんて言われたら僕なら泣いちゃいます。

それよりも自分が選んだ習い事を、楽しく笑顔で続けてくれた方が見ている僕としては楽しいです。

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下手でも楽しくやってくれてるから嬉しい

娘は習い事を「大好き」だと言ってくれています。

道端でも暇があれば一人でちょっとした練習を始める事もあります。少しでもスペースがあると手だけでも動き出して一人で練習してるんです。

サッカーで言うと突然キックの素振りをやりだすとか、野球で投球フォームの確認をしだすとか、そういう感じですね(笑)

そういうのって本当に好きだからやるわけじゃないですか、僕もよく周囲に人がいないと蹴りの素振りやるんでよくわかるんですけど(笑)

下手でも楽しそうだから良いかなと

うちの娘は上手か下手かで言えば、下手です(笑)

僕自身が元々何をやっても下手なので、最初から高望みはしてません。親が出来損ないなのに、子供が天才になるとは思っていないので…(笑)

ただ幼いうちから色々な事をお試しでやってもらっているので、度胸とかはついてるんですよね。そういうのがついているだけでも良いかなーと思います。

本人が喜んでやっているので良いものを、習い事も週に3〜4日あるので…好きじゃなかったら継続出来ないレベルでやってます。

本人に「習い事減らさなくて良いの?」って聞いても「辞めたくない、やりたい」って言うぐらいなので…まぁもうちょっと大きくなったら辞めたがるかなー?って気もしますが…(笑)

それだけ色々やって、家でも柔軟したり適当に自重トレーニングしたりしてるので、それでも下手ならもう仕方ないじゃないですか!(笑)

もうそこは努力はしているので、後は楽しんで頂ければ良いかなーと…(笑)

最も大事な継続と努力さえ覚えてくれれば…

社会に出て仕事をするにせよ、家庭に入って家事をするにせよ、どっちにせよ「継続」「努力」は必要不可欠だと思うんです。

だから僕は子供にはそれさえ覚えて頂ければ、後は好きな道を歩んでもらって良いと思ってます。

多少下手でも、上達が遅くても、コツコツと積み上げる事が出来るタイプなら絶対に人並み程度にはなれますからね…(笑)

子供が楽しんでくれるのが一番

僕は最終的にはいつも「子供が楽しんでくれるのが一番」だと思っています。

楽しまないと上達はしないし、楽しめないと継続も出来ないと思うんで…。

一つに集中する事を覚えて、そこから「なんでも楽しめば上達する」「嫌な事でも楽しめる点は探せばある」「考えながら継続すれば何とかなる」って事さえ覚えてくればそれで良いかなーと思います。

親の願いなんて子供に押し付けたくはない

僕の個人的な考えですが、やっぱり子供を自分の道具みたいに扱うのは嫌なんですよね。

彼らにも意志があるので、その意志は曲げて欲しくない。親が相手だろうと「自分はこれがやりたい!」「アンタの操り人形じゃない!}ってハッキリ言って欲しいです。

親の願いなんて聞かなくて良いと思います。実際僕も全く聞いてません(笑)

敢えて言うなら「犯罪をしない事」「楽しく暮らしてくれる事」「自立する事」さえやってくれれば、それだけが願いですわ…。歳食ってから金せびられたくはないです(笑)

「夢を託す」「願いを託す」ってカッコいい言い方をしても、それが強制になったらその時点で子供が可哀想ですから…。

子供には子供の夢を早く見つけてもらって、自分で選んだ道に突き進んで欲しいですねー。

もちろん、子供が選んだ道が親と同じ道なら、それこそ二人三脚で歩めば良いとは思います。ただ強制する事だけは絶対やりたくないなと、改めて僕は最近思いました。

僕はやっぱり子供が楽しそうに努力してる姿を見るのが大好きだからです。