子供の習い事はレベルが高い所に移籍する方が良い理由とは?

勉強する子供

子供の習い事について気がついたら沢山書いてきました…笑

今回は色々と習い事を子供にしてもらってきた我が家で改めて感じた事を書いておきたい。

今回紹介したいのは「習い事の移籍は有りか無しか」って話です。

ただこれは大前提として「子供がその習い事を好きな場合」に限ります。好きでもないなら移籍なんかせずにやめさせた方が良いからです。

子供が今やっている習い事が好きで、それでも「今の教室で続けるのはちょっと…」って状況になったら、僕は移籍してでも継続した方が良いとは思います。

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習い事を同ジャンルで移籍させました

実はうちの子は習い事を同ジャンルで移籍させています。

この移籍に関して、個人的には積極的に行って良いのではないかなと思います。

教え方が良い教室に移動するのは当然

どの教室で教えてもらうのか、ユーザー側には選ぶ権利があるはずです。

多少家から遠くても、教え方が上手な教室に行くのは僕は当然の話だと思うんですよね。

決してそこに引け目を持つ必要はないはず、一応客に値するわけですしね。

良いサービスをしている会社に利益が集まるのは当然の話で、そうやってみんなで質を高めるのも当然の話だと思うのです。

習い事の教室を変えるべき状態とは?

子供の習い事を受けているとして、他の教室に移籍するべき状況とはどういうものでしょうか?

とりあず「僕なら移籍させる」と考えるのはこういう状況です。

先生の事を凄く嫌っている

例えばですが、先生が凄く暴力的だったり、教え方が下手な状態でそこにずっと通うのは僕は得策だとは思いません。

もちろん少しは圧迫的な環境で物事を教わるのも、子供にとっては良い経験になるとも思います。僕も部活動で怖い先生にあたった時、怖いとは思ってましたが「上手いから凄い」とも思ってまして、密かに尊敬の念は持ってましたから。

ですが本気で嫌っており「習い事に行きたくない」と子供が言い出している場合、それはもう移籍をするべきだと僕は思います。

例えばサッカーをしていて「サッカーは好きだけど、あの先生が嫌いだから行きたくない」なんて状態になったら何の意味もありません。

子供が本当に先生を嫌っており、その結果「もうこれやりたくない」って言い出すぐらいなら、僕は移籍するべきだと思います。特に幼児期に関しては、その状態になるとそのジャンル自体を嫌ってしまうので、色々な意味で不幸になるからです。

その教室とレベルが合わない場合

ハッキリいいますが、子供は環境によって大きく変化します。

日本の場合は「周りの子に合わせましょう」と言う教育が一般的です。一人が突出してしまった場合どうなるかと言うと、突出した子は「周りの子が終わるまで待ちましょうね」「教えてあげてね」と、下の子に合わせる事を要求されます。

もしかしたらもっともっと上手くなれる可能性があるのに、下の子に合わされてはその才能は潰れてしまいます。

だから仮に「その教室でダントツで上手い」」「年長者より遥かに上手い」状態になってしまったら、もっとレベルの高い教室に移籍をした方が子供のためにはなります。

完全に井の中の蛙になってしまうので、せっかく上手でもそこで成長が止まるし傲慢になる可能性すらあります。

もちろんこれは逆でも同じです。ずっとダントツでビリの場合は、もう少しレベルが低い所に移籍するのも手だと思います。

あまりにもずっとビリだと子供は自身を失いますから、普通にやれるぐらいのレベルの場所に移籍するのも大事だと思います。

ただこれ、小さい子の場合は嫌でも続けてたら上達するんで、ちょっと我慢させたらビリは抜けられると思いますけどね…たぶん…。

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場所によって教え方や方針は全く異なる

考えてみれば当然の話なんですが、教える教室によって教育方針が全く異なります。

実際に移籍をしてみてビックリしたんですが、子供にとって良い事ばかりになってしまいました。これはあくまで我が家の「たまたま上手くいった例」に過ぎませんが、紹介したいと思います。

最初に丁寧に教えてくれる場所からスタート

最初に入った教室は幼稚園から始めたので、本当に先生が実に丁寧に教えてくれました。

出来なくて怒られる事なんてありません。いつもニコニコと先生は優しく教えてくれて、うちの娘は習い事が大好きになりました。

習い事がある日に「今日は習い事があるー!楽しみー!」って言うまでになったんです。凄く伸び伸びと日々教えてくださっている事がよくわかりました。

初めて実際に習い事の成果を見た時は、親ばかな僕は「劣等生のうちの娘が他のお子さんと同じように頑張っている…!」ってだけでこっそりシクシク泣いてしまいました。

もうね、上手じゃなくてもなんでも良いんです。娘が楽しそうに「これが出来るようになりました」と皆の前で発表しているだけで、僕は良かったのです。

先生の教え方も良くて、引っ込み思案だったうちの子はどんどん活発で元気の良い子に変わっていきました。今でもこの習い事の先生には感謝しています。

更に上達したいと娘が言い出す

これまでどちらかと言うと、皆に比べて下手だった娘ですが、家でも積極的に一人で練習をしており気がついたらそれなりに上手になってきました。

どんどん上達していく娘を見て、奥さんが「他の教室もやらせてみたらどうだろう?」と言い出します。

僕は常に「子供には選択肢を持たせたい」と思っています。常に今ある環境が全てではなく、外に出れば様々な可能性がある事を幼い頃から知って欲しいと思っています。

それを知っていれば、学校でイジメられても「学校以外に楽しい場所はいくらでもある」と覚えてくれるだろうと思っているからです。

そこで「体験教室に一度行かせて、娘に選ばせてあげて」と妻に伝え、教室選びは妻が全部やりました。

娘に事情を話すと「一回行ってみたい!」と目を輝かせたので、実際に行く事になりました。

遥かにレベルが高い教室でまた一番下手に

体験教室に行った際に妻が驚きながら帰宅し、第一声が「レベルが違いすぎる…ついていくのも厳しいかも…(゚A゚;)ゴクリ」でした。

実際に行われている練習を撮影しても良かったので、見せてもらいました。僕もこれまでの教室とのレベルの違いに目が点になりました。

娘より年齢が下の子が、娘より遥かに上手でした。まさにエリートのような子達がそこには集結しておりまして、上手い子は本当に「大人でも勝てる気がしない」レベルです。

娘はどう見ても一番下手でした、そこで娘に「どうするか決めたの?」と聞いたら「うん、今やってるとこやめて、ここ行くわ!」と満面の笑顔で言って来ました。ここでまた僕は目が点になりました。

敢えて自分が一番下手な立場になる所を娘は選択して、幼稚園の小さい頃からお世話になっていた教室をやめると言う決断を軽々しく決めてしまいました…笑

何度も「同時に通っても良いんだよ?やめちゃうの?」と聞きましたが、娘は頑固なので「もう決めたから良いよ」とアッサリしておりました…恐ろしい子です…笑

レベルが高い環境に行くと更に伸びる

うちの子はお世辞にも物覚えが良いタイプではありません。真面目な事だけが取り柄で「才能」って言葉が似合うとはとても思えません。

頭もさほど良くなく、運動神経もあまり良くありません。手先が器用なわけでもありません。ただ「やれと言われたらひたすらやり続ける事が出来る」まさに努力型の子です。僕に似ました…笑

レベルが高い所に行くメリットも書いておきたいと思います。

上手い子に引っ張られて急激に伸びる

先日妻と夜中に酒でも飲みながら娘の成長を振り返ってたんですよ。

そこでこの娘の習い事も最初から見返してみたんですね。始めたばかりの頃は本当に可愛くてですね…笑

そして「ああ、ちょっとづつ上達してるんだなぁ」と改めて実感してたんですが、教室を変えてから急激にグンとまた伸びてるんです。

本当に「ああ、これは移籍させて正解だったんだね…」と二人で納得した瞬間でした。もちろんこれは子供の性格にもよるとは思います。

難しくても好きだから楽しんでいる

最初の教室で「ちょっと上手い方に入ってきた」となった頃にまた周りのレベルが一気に上がって「一番下手」に戻ったんですが、そこで娘は別に嫌になるわけでもなく「難しいから面白い」と、また楽しんで取り組んでたですよ。

今でも娘は「習い事が大好き」だと平気で口にします。だから言わなくてもいつでも遊びを交えつつ一人で練習しています。

本当によほど好きなんだなぁ…と親が安心して見ていられるぐらい今は楽しんでくれているので、本人が嫌になるまでは楽しんでいただければ良いと思います。

ある意味ではもう僕は「いつやめても構わない」と思っているぐらいです。それぐらい娘は沢山の事を学んだと思うので…(笑)上達する、しないは別にどうでも良いんです。ただ結果的に「移籍をしたら一気に上達した」のも事実です。

協調主義から個人主義へ方針が変化

最初に行っていた教室は、どちらかと言うと協調主義のように僕は感じました。

下手な子に合わせる感じで「これぐらいなら小さい子も出来るよね」と、小さな子に合わせた課題を出してくる。だからみんなが楽しくやれていたと思うんです。

それはそれで感謝しています。劣等性なうちの子は、それがなかったらここまで楽しんで取り組んでいなかったと思うので…。

ですがある程度上達してきた時に、そこに本人も物足りなさを感じたようでした。

移籍した教室では、もう個人主義です。上手い人を選抜する事もあるし、普段から課題は全部難しいものばかりを出してきます。

ですが出来なくても先生は怒りません「自信持ってやれば良いからね〜!」と笑顔で先生は子ども達に教えています。ですがやっている事は「こんなの僕は出来んぞ」とビビるレベルの、難易度の高いものを要求しています。

下に合わせるのではなく、上に合わせているんです。しかもこれ、子供のレベルに合わせるのではなく「先生が出来る事をやってみなさい」と高いレベルのものをやらせているんです。

この差は子供の上達に凄い差をつける気がします。しかも先生は「なんで出来ないの!」なんて言いません。出来ない子も頑張ってたらそれでOKなんです。

出来る子は褒める、出来ない子も頑張ってたら褒める。出来なくて悔しくて泣いてる子にも「出来なくても大丈夫だよ、自信持ってやれば良いんだよ」って声をかけている所も見ました。

個人的にはこの新しい教室の教育方針も好きなんですよ。最初の教室も良かったんですけど(笑)

子供は上に合わせてガンガン上達していく

その結果、小学生でもそれを皆出来てしまっている。上手い方に全員引っ張られているんです。これには正直感動しました。

初めてみた時は「ハイレベル過ぎる…」と妻とビビっていた教室のレベルも、今となっては「こんなもんだよね」と頻繁に見てると慣れてしまいました。

娘が徐々についていけるようになってきているのもあるでしょう。そこで前の教室の頃の出来を見ると「こんなにレベルが低かったのか…」とビックリするぐらいです。

てっきり最初は「ついていけなくなって、嫌になるんじゃないか?」って思ってたんです。だから僕は逃げ道を作るために「両方に通えば良いんじゃないの?」って言ってたんですが、見事に娘が高いレベルに適応していきました…。

こういうのって地味に大事なんだろうなぁ…と改めて思いました。やっぱり環境が人を作るんだろうなぁ…とも思うのです…。

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合わないなら場所を変えるのも手

昔から思うんですが、一つの学校や一つの職場にこだわる必要はないなじゃないかなぁ…とは思うんです。

人には適材適所があるので、合う所と合わない所があるのも当然だと思うんです。

先生の合う合わないがあるわけなので、合わない先生の所でずっと教えてもらっても、子供のためになるとはあまり思いません。

もちろんそういうところで「逃げない」というのを教えるのも良いとは思いますが、それはもうちょっと大きくなってからで良いかなぁ…って僕は思います。

ちなみにうちの子はまだ小学1年生なので…中学生ぐらいになったらそういう経験をしても良いのかなぁ…たぶん…。

ってわけで、個人的には「習い事の移籍は出来るならした方が良い」って改めて思いますよって話でした。

習い事の移籍が禁じられているジャンルとかもあるって聞きますけど、そういう場合は…先生が合わなければその競技をやめるしかないんでしょうね…。

改めて子供の習い事の教室を移籍させた方が良いパターンを並べると

  • 先生と合わない場合
  • 周囲とレベルが合わない場合
  • 教育方針が合わない場合

だと僕は思います。

全ての子供がうちの子みたいに良い方向に向かうとは言い切れませんが、移籍をする事で良くなる事もあると思います。

移籍をせずにやめさせるよりは、一度移籍させてみては?

今回言っておきたかったのはこれだけでして、最初に入った教室で合わないからと、そのジャンルを嫌いになるのは勿体無い気がするんですよね…。

それなら少しでも環境を変えて再チャレンジする方が可能性を広げられると思うんですよね。

一箇所で失敗した人が、別の場所でもまた失敗するとは限らないので。

ってわけで、もし今の環境で失敗したとしても、他の場所をお子さんに提供してみるのも僕は良いと思います。

一つの塾で失敗しても、別の塾だったらもっと勉強が上手くなる可能性だってありますから。

何より、一番大事なのは子供が楽しみながらやる事だと僕は思います。

うちの子も、きっと難しくても楽しんで取り組んでいるから上達しているんだと思います。これがイヤイヤやってたらこうはいかないと思いますしね。