立会い出産の恥ずかしい体験談…旦那の役割はただ一つ「松岡修造になろう!!」←これしかやれる事はございません

立会い出産

今回は立会い出産についてちょっと思い出したのでダラダラ書こうと思います。最近は立会い出産が当たり前みたいですしね。先に恥ずかしい立会い出産をした先輩として、皆さんにこの体験談をシェアしたいと思います。

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もくじ

立会い出産は良い事ばかりじゃないらしい

うちの場合は最初に奥さんに「どっちがええ?」って聞いたら「一緒にいて欲しい」って言われたので「じゃあ立会い出産で」と即決したんですが、やっぱり先生に話した時には色々と注意事項を聞かされました。

まず男性で血が苦手な人はよした方が良いそうです。実際貧血で倒れる方もいらっしゃるそうでございまして、そりゃドタバタ出産しようとしている時に旦那に倒れられたらぶっちゃけ邪魔です。

また子どもが出て来る所を見た事で、奥さんをもう女性と見る事が出来なくなって、夫婦生活がなくなる人もいるそうです。まぁ恐ろしい!!

僕は家庭環境上、血も見慣れていたしまぁどうでもええやろ、と思って「よかですたい!」と了承して立会い出産をする事になりました。

立会い出産となると旦那側は準備にも気合が入る

初めての出産なのでどちらかと言うと僕の方が気合が入っていました。

ぶっちゃけうちはできちゃった結婚なので、見た目チンピラ全開な妻の父上、つまり義父さんが僕を監視しとるわけですよ「お前何かあったらわかっとるだろな?ああん?」みたいなオーラをひしひしと感じるのです。

義父は奥さんにはやはり甘いわけなんですが、愛する娘を突然孕ませて颯爽と結婚しやがったのが僕ちゃんですから、そりゃまぁ睨まれますわなと。

そんな無言のプレッシャーもありますし「人様の娘さんを預かったのだから無茶をさせるわけにはいかんですタイ!!」と我輩は全てに細心の注意を払ったのであります。

重い物は勿論全部僕が持ち、高い所の物は僕が出す。それぐらいは当然です。

ですがふと家にいた時にこんな事がありました。何気なく会話していたら突然お腹が大きくなってきた嫁が動き出して、タンスを開くと高い所から何かを取り出そうとしているじゃありませんか。内心「いやああああ!/(^o^)\やめてえええ!」って思いつつ「いやいやそんぐらい僕が出すから!」って動こうとすると、奥さんはあっけらかんと僕にこう言いました。

「えー動かないとデブるから嫌だ、自分の事は自分でやる( ゚ω゚)」

デブるからって…(;゚д゚)

と、まぁラマーズ法とやらの出産時の呼吸法やら何やら、一緒に立ち会う以上は色々やらなければならぬ!!とこちらも気合が入って勉強するわけですな。

毎日夜の9時ぐらいまで残業した上でおうちに帰ったらググって勉強、そんな事をしておりました。

そもそも立会い出産のための勉強教室が本来はあったんですが、僕が全く休めない状況で行く事すら出来ませんでした…。だから自分なりに勉強してなんとかしようと必死でしたね。

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突然の破水から産婦人科へ

ようやくあと少しで仕事に一段落がつく…って時でした。

翌日朝の10時ぐらいまでやれば仕事にキリがつく…って状態にする為に、その日は夜の10時ぐらいまで僕は残業をして、死にかけた状態で帰宅(当時は肉体労働だったのでマジで死にかけでした)

飯食って風呂入って眠るだけ。翌日10時まで仕事を頑張ったら、出産前に最後に危険じゃない程度のデートをする予定でした。

ふたりきりで出かける最後になるかも知れないとの事で、奥さんはどこに行きたいだの何をしたいだの語ってました。ちょうどその日には検診にも行き「うん、まだ産まれて来ないから大丈夫ですよ」ってお墨付きで、デートもOKだと判明していた。

当然僕はベッドに入ったら速攻寝てしまった…すると3時過ぎに突然奥さんに起こされました。ずっと休んでなくて残業続きで疲労が溜まってて死にかけの僕ちゃんに奥さんは言いました。

「破水したっぽい( ゚ω゚)テヘ」
「ナンデストー!?Σ(;゚д゚)」

って事で速攻で産婦人科へGOですよ。ちなみに破水したって事はもう産まれるって事なのだ…とりあえず何があるかわからんしすぐに病院へ連れて行った。

マイペースな奥さん

奥さんに電話してもらいながら僕が車を運転「破水しちゃったんでヨロシクメカドック!」と伝えておいたので病院に着いたらすぐに看護婦さんが対応してくれた。

すると看護婦さんが奥さんのマイペースっぷりに驚いていた「破水したのに随分冷静ですね…(;゚д゚)」って感じだった。

またいつも診てくれてたちょっとキツそうな女の先生が来て「もう陣痛促進剤で産みましょう。破水した以上仕方ありません。出来ればもうちょっと赤ちゃんにはお母さんの中にいて欲しかったけど…」とか言われてちょっとビビる僕。

陣痛促進剤とやらをやって、なんか変な機械で陣痛の数値を見てもらいながらその間は嫁とくっちゃべった。

僕「最後のデート行けんくなったなw」
嫁「そうじゃん!/(^o^)\ナンテコッタイ」

僕「その為に連日残業してた僕は一体…(´・ω・`)」
嫁「ああ楽しみにしていたのに…/(^o^)\」

って感じで喋っていたら看護婦さんが来て、やはり奥さんを見て驚いていた。

「普通この数値の陣痛着てたらもうちょっと痛がるんですけど…痛くないんですか?(;゚д゚)」
嫁「いえ、まったく( ゚ω゚)」

「奥さん、痛みに強いんですね…(;゚д゚)」

こんな感じだった、僕もこの頃まではちょっと楽観視をしていたが、さすがに出産は甘くなかった。

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痛がりだす妊婦、何も出来ない男

流石に陣痛が本格的になるとうちの奥さんも痛がりだすようになった。

もうそうなると旦那は何も出来ない事に打ちひしがれるしかないのだ。普段痛そうな素振りをあまり見せない奥さんが本気で痛そうに苦しんでいる、だが男に出来る事は励ますことしかないのだ…それならばそこだけでも全力を尽くすしかないじゃないか!!

完全に松岡修造化する僕

「頑張れ頑張れやれば出来るって!シジミだって頑張ってるんだから!」みたいな事しか言えへん。逆に何も言わんでも女性は苦痛、下手な話題してもウザい。もう完全に修造である、ネタを言って笑わすぐらいしか出来んかった。

特に悪い事はしてないのにこっちが悪い事をしている気分である。本当に代われるものなら代わってやりたいものです。自分の奥さんが苦しんでいるのを見るぐらいなら自分が苦しんだ方がマシだ、本当にそんなもんだろう…。

何もする事がない分娩室

陣痛が本格化すると分娩室へ、この時点で朝の7時ぐらいだったか、そこそこの時間が経っていたが奥さんはさすがにここまで来ると相当苦しそうだった。

先生に「何すりゃええですかね?」って聞いたら「とりあえず励まして下さい」と睨みつけられたので、とりあえずまた松岡修造化しておいた。本当にそれしか出来ん。

手を掴んでいたら奥さんが強く握り返してくるので「そうか、これだ!」と思って強く握っておいた。

途中で奥さんに先生が「まだ力んじゃダメ!力抜いて!旦那さん、奥さんを抱きとめてあげて!力抜かさないと!」って言われたので、そうかここだ!と判断して「おい、力抜けってよ」といつも通り奥さんを抱きしめたら。

嫁「暑い!!!」←僕を突き飛ばしながら

突き飛ばされタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ちなみに後々聞いたら、この時は本当に暑かった上に意識がほとんど飛んでたそうです。

「お、僕はどうすれば…?(;゚д゚)」と困惑した顔で先生を見る僕、初めて奥さんに拒否されてビックリした顔をしている僕を見て、先生は笑いをこらえていた。この時は本当に恥ずかしかった…笑

とりあえず手を握るぐらいでは問題なかったようで引き続き手を握っておいた。

すると「奥さん出るよ!力んで!」と先生が力強く言う、よくテレビで見るあの苦しそうに力を入れているシーンだ。正直「ようやく嫁の苦しそうな顔を見なくて済むのか」と言う思いが僕の中で大半を占めていた。

子どもが産まれる喜びより、長い時間嫁に苦しんで欲しくなかった。

だけど先生が「もっと力んで!お母さんになるんだよアンタ!」と怒り出す、どうやら出そうで出ないようだ。これは困った。

とりあえずどのタイミングだったか忘れたが、先生がハサミを取り出して「バチンッ!」と言う生々しい音と共に出やすいように切った事は覚えている。こっちからすれば「おお!切った!(゚д゚)」と言う感じだった。

奥さんは頑張っていたが子どもが出て来ないらしく先生がこう叫んだ「このままだと子どもが危ない、引っこ抜きます!」

引っこ抜くぅ!?( Д ) ゚ ゚

両手で子供の頭を掴んで引っ張る先生「う、うちの赤ちゃんの首がもげるうううう!?」とかビビりながら見ていたが、ズルリと子どもが出てきた、思ったよりは血だらけではなかった、ヌメヌメだった多少グロテスクではあったがそれよりも「おうふこれがアタシ達の子どもなのね…」って感動の方が勝っていた。

嫁についててやりたい気持ちもあったけど、なんか色々やらにゃあかんそうで先生が「旦那さんはお子さん見てあげて下さい」とまた怖い顔で言われたので「写真撮っていいすか!?」と聞いたら初めて笑顔になって「どうぞ」と承諾を得て一人でワキャワキャ喜びながら画像を撮ってうちの立会い出産は終わった…。

立会い出産をした感想

僕はやって良かったと思っています。立会い出産時に「僕は何も出来んのか」って思う事は、ある意味では通過儀礼なんだそうでそういう無力感を味わう事が大事なんだそうです。

その結果奥さんにもっと優しく出来る、子どもにも優しく出来るようになるとかなんとか。

まぁ僕は元々奥さんには優しいけどな!(゚д゚)←と自分では思っている

でも子どもに対して優しくなれたのは本当ですね。その後奥さんが退院してから実家に身を寄せる事になるんですが、あまりにも寂しいので最初は一日嫁の実家に無理矢理泊まったもんね僕(笑)

んでもうその頃にはオムツ替えもミルクも全部僕が出来てたから、義母が張り切ってやるつもりだったらしいけど早朝のミルクも僕が勝手にやってたしな…笑

多分嫁が本調子に戻るまでは可能な限り全部僕がやってたと思う。深夜のミルクは完全に僕が全部やってた。昼間は家にいられないから、夜は僕がやるみたいに決めてね。

だから赤ちゃんの頃は僕の方があやすの上手かったぐらいだからね(えっへん)

そういう意味でも実際やってみて良かったと思いますよ「嫁があれだけ苦労して産んだ子どもだから」…ってのは本当に実感しますから。

夫側の本音…役割なんてのは松岡修造化する事だけ

あくまで僕の場合ですが、立会い出産をして何が一番辛いって奥さんが苦しんでいる顔を見るのが辛いですね。血が出てるとかそういうのはあまり気にしませんし、切られてるのも別に…。でもやっぱり苦しそうにしているのを見るのが一番辛かったです。

それに旦那が出来る事ってのは松岡修造化する事だけですしね…(笑)とりあえず立会い出産する人は松岡修造のモノマネを練習すれば良いと思います。割とマジで。

ちなみに奥さんから見れば恥ずかしいとかそんな事を言っている余裕はなかったそうです(笑)ちなみにうちの奥さんは「一緒にいてくれただけで良かった」って言ってくれる素敵な子です。

立会い出産の体験談まとめ

・嫁を労る気持ちは強くなる
・子どもの世話も積極的にしやすくなる
・実はやれる事は特にない、一緒にいてあげられるだけ
・松岡修造を目指せ
・女の先生は怖いぞ!

こんな感じですね。ちなみにうちは別に夫婦生活にはなんら問題はございませんでしたし、5年経った今でも普通にラブラブですよ。

ただ本当に奥さんにとっては一緒にいてくれる事だけしかメリットがないと思うので、それだけ旦那さんを頼りにしている人は良いかも知れませんが、大して頼りにしてない人はもしかしたら立会い出産しない方が良いかも知れませんよね。もし夫婦生活にヒビ入ったらシャレになりませんから…。

ただうちの場合はやってみて良かったと思ってます。もしかしたらうちがまだラブラブな理由ってこれもあったのかも知れませんね…わからんけど(笑)