子供に決定権を与えたいよね
基本的には子供を放置している男、でろりんです。
何にも浮かばなくてTwitterをぼけーっと眺めてたら「子供に無理矢理習い事をさせるべきかどうか」的な話題を見かけたので、適当に意見を書こうと思います。
僕は昔無理矢理やらされてましたが、一ミリも身につきませんでした。むしろ野球を無理矢理やらされた結果「野球なんて二度とやらねぇ、見たくもねぇ」ってなっただけで、何も良いことはありませんでした…。
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一度も習い事を嫌がったことがない
うちでは、習い事は全部本人の意思でやり始めています。
幼稚園の年少の頃から、娘には「やりたいことがあったら言え」ってずっと聞いてました。
そこで一つ本人が「これやってみたい!」って言うものが見つかったので、一つはそれを。もう一つは「これはやっておいた方が良い」と奥さんが選んだものをやらせる事にしました。
うちの娘はそこまで嫌がることなく、習い事の先生が上手く誘導してくれて「今日も頑張ろうね」と優しく、遊ぶように教えてくれていたので、嫌がることなく習い事をやってました。
僕も何度も見に行ったんですが、普通に先生と楽しそうに遊びながら学んでいる感じだったし、家でも「今日これやったよ!」と娘は僕に教わった事を披露してくれていました。
親が選んだ習い事は結局辞めた
僕も一応「できれば幼稚園を卒園するまでは、今の習い事を頑張って欲しいなぁ」とは言ってましたが、本当に娘はただの一度も「休みたい」と言わず、病欠以外は一切休まず習い事に取り組んでくれました。
ただ年長の終わりが近付いた時に「小学生になったら、習い事を変えても良いよ。自分で好きにしなさい」と言ったら「今やってる一つを辞めて、違う習い事をしたい」と言い出しました。
結構楽しんでやっていると思っていたので「辞めたい」って言ったのは正直ビックリしました。
でも本人が「別にやりたいことがある」って言っているので「好きにすれば良い。ただし自分で先生に言いなさい」って酷いミッションを科しました。
普通に悪びれもせず報告してました
そして先生が「もうちょっと続けてみない?」って必死に説得しても「もう決めたからダメです~www」と全く受け入れませんでした。
なんという鉄の意志…我が子ながらビックリです。
結局こうして、幼稚園の頃は「やりたいことを一つ、やる気がないものを一つ」うちの娘は習い事としてやってましたが、結局今は「自分がやりたいことを2つ」やっています。
だから現状では習い事を嫌がることはなく「じゃあ今日も頑張って来るわ!」と意気揚々と習い事に向かっています。
スポンサードリンク最初に体験させると良いかも
ただ子供に言っているのは「自分で決めたことだから、一定ラインまでは絶対にやれよ」ってことだけは言ってあります。仮に「やる!」て言ったのに、数ヶ月で「やっぱ行きたくない~」って言い出したら、さすがに怒ります(笑)
ただその場合も、イジメとかそういう問題が隠れている可能性があるので、頭ごなしに怒るのではなく「何かあったか?」って所から聞きますけどね。正当な理由があると自分で感じたら、別に辞めても良いとは思います。
「面倒だから」って言ったらキレます(笑)
そう言い出さないように、大体の習い事には「体験期間」があるので、一度体験でやらせて、本人に「続けれそうか?」って僕はくどいほど確認します。
実際すぐに辞める子が多いらしく、僕が行った所では「どれだけでも体験してもらって良いんで、続けれそうにないなら最初からやらない方が良いです」って先生に言われましたからね(笑)
その辺りは子供としっかり話し合って決めれば良いと思います。その上で気軽に「辞める」って言ったら怒って良いと思います。イジメとかの問題がある場合は別ですけどね。
やりたくない事をやらされた結果
思えば僕は、子供のことから「やりたくないこと」を沢山やらされてきました。
「お兄ちゃんがやってるんだからやりなさい!」
「お兄ちゃんはもう出来るんだからアンタも出来るようになりなさい!」
「なんでアンタはやろうとしないの!」
総ての基準が兄になり、僕はやりたいことをやらせてもらえませんでした。
「お兄ちゃんがやってるんだからやりなさい」は本当に頻繁に言われてきました。
部活も習い事もすべて「お兄ちゃんがやってるからアンタもやりなさい!」的に決められました。
全部、やりたくないものでした。だから僕は真面目に行かず「行かないとお父さんやお兄ちゃんに殴られるから」と半泣きになりながら行ってました。
やりたくもないものをやって、バカだから勉強も出来ず。野球なんて好きでもないからルールも何も知らなくて、ルールを間違えてプレーするから皆にバカにされて、いつも嫌でした。
その結果僕は野球が大嫌いになり、勉強も大嫌いになりました。
サッカーは今と変わらず当時から好きでしたが、それは「強要されなかったから」だと思います。
父親が野球が好きだから野球をやらされ「学がないと苦労するから」と勉強をやれと言われ、やらないとよく殴られました。
その結果覚えたのはパンチの受け流し方と、殴られた瞬間に首を振ってダメージを逃した上で、大げさに痛がるフリだけでした。
ぶっちゃけ、嫌がりながら習い事をしに行っても何も得ることはありません。覚えるのは「嫌なことはしたくない」って気持ちと「いかに上手くサボるか」って言うサボり癖だけです。
大人になってからよく「仕事に対して真面目だ」って散々言われてきた僕ですが、子供時代は嫌いなことばかりやらされて、その真面目さは発揮されず、常にやる気がなく怒られてばかりでした。
そりゃやりたくないことをやってるんだから、やる気ないわな。
スポンサードリンク親が好きなことを子供にやらせようとは思わない
例えば僕はサッカーが大好きなんですが、子供と一緒に遊ぶ時に「パパがボール蹴りたいから一緒にやってよ~付き合ってよ~」って子供にお願いすることはよくあります。
その度にうちの娘は「も~しょうがないなぁ!」と言ってちょっとだけ付き合ってくれます。でも飽きたらすぐ別の遊びに変えられます(笑)
パパは本当は1時間ぐらい蹴りたいんですが、そこは我慢です…!笑
それぐらいなら、子供も許してくれます。ですが僕は娘に「サッカーをやりなさい」と言ったことはありません。
本人が好きなことをやれば良いと思う。実際僕とボール蹴ってて「サッカーやりたい」って思うならやれば良いと思う、でも僕と蹴ってて「習い事でこれをやりたい」って本人が思わないなら、やらなくて良いじゃないですか。
人間はやりたいことじゃないと、意欲的に取り組む事はできません。
やりたいことじゃないと、物覚えはよくなりません。実際自分がそうだからよくわかります。
だから僕は子供の習い事を「これが将来役立つからやりなさい!」なんて決めつけようと思わないのです。
だって自分がそう言われた結果、そのジャンルを総て嫌いになっているからです。
習い事は子供に決めさせたい
もしかしたら、子供の頃から習っていたものが、将来子供の職業になるかも知れません。
スポーツ選手の大半はそれでしょう「趣味が仕事になる」ってのは、実は大昔からそうだったと僕は思います。
もしかしたら、指導者としてその習い事に携わるかも知れません。
ピアノやダンスの先生になったり、サッカーや野球の指導者になったり、英会話の先生になったりもするかも知れません。
そのままピアノ奏者やダンサーになったり、サッカー選手、野球選手、通訳になる人もいるでしょう。
「習い事」ってずっと継続して、才能があれば仕事にも出来るわけですよね。それを親が決めるのってなんか違うと僕は思うんですよ。
習い事にはそれぐらいの影響力があると思っています。だから本人に決断力があろうとなかろうと知ったこっちゃありません「自分で決めてくれ」って僕は思います。
もしやり直すことが出来るなら、僕は幼稚園の年少の時点から習い事は全部自分で決めさせたいですね。
一つだけ親が決めてしまいましたが、今ならそれはやりません。全部自分の好きにしてくれって思います。そうしないと「自主性」ってのは育たないって僕は思っているので…。
やりたいものだけやれば良い
やりたいものがないならやらなくて良いと思うし、やりたいものが見つかったらやらせてあげたいです。
もちろん、人間として生きる以上最低限覚えなくてはいけないことはいくつかあります
義務教育もそうですし、言語もそうですし、法律も覚えなくてはいけません。
そういう「最低限絶対に覚えなくてはいけないもの」は流石にやらせますが、それ以外に関しては「お好きに生きてください」って僕は思います。
個人的には一つ自分が打ち込める、大好きなものをまず見つけて欲しいって思ってます。
大好きなものがあって、それに打ち込めることができれば、そこで沢山色々なことを覚えると思います。
努力の大事さとか、なんでもやれば上達することとか、達成感とか、嫌でも覚えますよね。
個人的には習い事で一番大事なのって、そういう「何にでも共通することを覚える」ことだと思っているので、それさえわかるなら良いんじゃないかな…って思ってしまいます。
だからどんな習い事だろうと「嫌がる子に無理矢理やらせる」ってのは、個人的には間違っていると思います。
楽しくないことやらせても、嫌悪感しか残りませんよ。僕は嫌悪感しか残りませんでした。
子供の頃から、僕の中では「勉強=嫌なもの」ってイメージが染み付いてましたが、今では「勉強=発見があって楽しい」になっているので、子供の頃にそういう教育をされていたら違ったかなぁ…とは本気で思ってます。
なんでもそうだけど「覚える」って本当は楽しいことのはずなんだよね…それを「嫌なもの」にさせるのは周囲の大人だと思います。
「嫌がる事を無理矢理やらせる」って、本当は楽しいはずのものを嫌なものにさせているだけで、絶対に良いことだとは僕は思いません。